摂津、川崎などスター揃いのソフトバンクの下位指名ベストナイン
現在、鹿児島城西で監督をする佐々木誠氏も首位打者と盗塁王を獲得した
ソフトバンクは千賀 滉大(蒲郡高/2010年育4位)や甲斐 拓也(楊志館高/2010年育6位)など、ドラフト上位指名選手以外からも多くの活躍者が生まれている。そこで前身球団を含め、ドラフト下位指名選手だけでベストナインを組んでみた。
※ここでは下位指名を4位以下としている。また、外野は右翼・左翼・中堅でわけていない。
投手は千賀ではなく、攝津 正(JR東日本東北/2008年5位)を選出した。攝津は1年目から中継ぎとして70試合に登板。39ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎのタイトルと新人王を獲得した。3年目からは先発に転向すると、2012年には17勝5敗、防御率1.91の成績を残し沢村賞を受賞している。その他では下柳 剛(新日鉄君津/1990年4位)も、下位指名からエース格へと這い上がった。
捕手は強打の吉永 幸一郎(東海大工高/1987年5位)。ダイエーと巨人の2球団で通算153本塁打を放った。1994年と1996年の2回に渡ってベストナインを受賞している。
内野は、一塁に柏原 純一(八代東高/1970年8位)、二塁は藤本 博史(天理高/1981年4位)、三塁が藤原 満(近畿大/1968年4位)、そして遊撃に川崎 宗則(鹿児島工業高/1999年4位)を選んだ。
柏原は6年目に初めて規定打席に到達すると2年連続で15本塁打以上を記録。1978年に日本ハムへ移籍してからは、3度に渡ってオールスターゲームに出場した。藤本は1980年代後半から1990年代にかけて南海、ダイエーの主力として活躍。タイトル獲得はなかったものの、オリックス時代を含めて通算1103試合に出場した。
藤原は2ケタ本塁打こそ1回だけだったが、通算1334安打の巧打者。守備にも定評があり、2度のダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)を受賞している。川崎は4年目にレギュラーに定着すると2度のベストナインを受賞。2012年からはMLBへ移籍を果たしマリナーズなど3球団でプレーした。2017年に帰国しサイドソフトバンクのユニフォームを着るも1年で退団。その後は台湾やルートインBCリーグでプレーしている。
現在、コーチを務めている本多 雄一(三菱重工名古屋/2005年大社5巡)や大道 典良(明野高/1987年4位)も下位指名からの入団だった。
外野は片平 伸作(上宮高/1971年4位)、佐々木 誠(水島工高/1983年6位)、村松 有人(星稜高/1990年6位)の3人。片平は一本足打法で知られ、南海、西武、大洋の3球団でプレーし通算1181安打を放った。佐々木は1992年に首位打者と盗塁王を獲得した俊足巧打が売りの選手。1993年オフには秋山 幸二(西武)らとのトレードで西武に移籍している。
村松は星稜高時代に松井 秀喜(巨人他)の2学年上の先輩だった。プロ入り後は、ダイエー(ソフトバンク含む)、オリックスの2球団でプレー。盗塁王と2度のゴールデングラブ賞を受賞している。2004年のアテネオリンピックでは日本代表にも選出されている。
<ドラフト下位指名だけによるベストナイン>
※前身球団含む
※ドラフト4位以下
投手:攝津 正(JR東日本東北/2008年5位)
捕手:吉永 幸一郎(東海大工高/1987年5位)
一塁:柏原 純一(八代東高/1970年8位)
二塁:藤本 博史(天理高/1981年4位)
三塁:藤原 満(近畿大/1968年4位)
遊撃:川崎 宗則(鹿児島工業高/1999年4位)
外野:片平 伸作(上宮高/1971年4位)
外野:佐々木 誠(水島工高/1983年6位)
外野:村松 有人(星稜高/1990年6位)
(記事:勝田 聡)
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