育成出身3選手が躍動!昨年のソフトバンクのレギュラーたちのドラフト指名順位は?
高校日本代表でのソフトバンク・栗原陵矢(春江工)
2020年シーズンは3年ぶりのリーグ制覇を果たし、日本シリーズ4連覇を達成したソフトバンク。投打で強さが光ったソフトバンクだったが、昨年のレギュラーのドラフト指名順位はどうだっただろうか。昨シーズン300打席以上を記録した野手は以下の通り。
【300打席到達】
捕手 甲斐 拓也(楊志館出身) 2010年育成6位 高卒
一塁手・外野手 中村 晃 (帝京出身) 2007年3位 高卒
二塁手・遊撃手 周東 佑京(東農大二出身)2017年育成2位 大卒
三塁手 松田 宣浩(中京出身) 2005年希望枠 大卒
中堅手 柳田 悠岐(広島商出身) 2010年2位 大卒
外野手・一塁手 栗原 陵矢(春江工出身) 2014年2位 高卒
ソフトバンクで昨季300打席以上到達した野手はこの6名で全て生え抜きの選手だった。この中で上位指名は中村 晃、柳田 悠岐、栗原 陵矢の3名だった。
指名打者にはグラシアル、バレンティン、デスパイネの外国人3名が主に出場し、外野手では2013年4位の上林 誠知(仙台育英出身)が178打席と過去5年では最も少ない出場機会だった。
ソフトバンクで昨年最もブレイクを果たしたのは栗原 陵矢だろう。2014年に捕手として2位指名を受けるも、得意の打撃を開花させた。2020年シーズンは開幕初スタメンでサヨナラ打、日本シリーズでは第1戦の第一打席で巨人エースの菅野 智之から先制弾を放ちMVPにも選出されるなど切り込み隊長として勝負強さを発揮した。
そして内野手陣は以下の選手たちが多く出場した。
2010年育成5位 牧原 大成(熊本城北出身) 180打席
2009年1位 今宮 健太(明豊出身) 172打席
2003年4位 明石 健志(山梨学院大付出身)172打席
2015年6位 川瀬 晃(大分商出身) 164打席
2005年3位 川島 慶三(佐世保実出身) 162打席
昨季は今宮 健太が怪我で出業機会が減るも、川島 慶三、明石 健志のベテラン二人に加え、牧原 大成、川瀬 晃の若手らも常勝ホークスの内野を支えた。
上位から育成まで幅広くレギュラークラスに成長しているソフトバンクの野手陣。2020年のドラフトでは1位に井上 朋也(花咲徳栄)、2位に笹川 吉康(横浜商)3位に牧原 巧汰(日大藤沢)を筆頭に育成を含め7名の野手を指名している。彼らがこれからどんな選手に成長していくかも楽しみだ。
(文:藤木 拓哉)
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