京都国際が初の甲子園へ 今年は1年生2枚看板で勝負
森下瑠大(左)と平野順大
第93回選抜高校野球大会の出場校が29日に発表され、京都国際(京都)が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。
吉報を受け、小牧 憲継監督は「子どもたちが頑張ってきたことを評価して頂いて、指導者として非常に嬉しく思います」と喜びを語った。
上の世界で活躍する選手の育成を目標に掲げ、曽根 海成(広島)や上野 響平(日本ハム)といった選手をプロの世界に送り出してきた同校。昨年のドラフト会議でも早 真之介がソフトバンク、釣 寿生がオリックスにそれぞれ育成4位指名されるなど、育成力を高く評価されてきた。
次第に有力選手が入学するようになり、近年は育成と勝利の両立を目指すようになった。2018年秋の近畿大会1回戦、翌夏の京都大会決勝でともに終盤の逆転負けを喫するなど、あと一歩のところで甲子園を逃し続けていたが、昨秋の近畿大会で4強入りし、悲願の甲子園初切符を掴んだ。
「夢の甲子園という感じがしたので、早くこの日が来てほしいなと思っていました」と話したのは正捕手の中川 勇斗(2年)。冷静なリードと強肩が光る選手で、打撃でも1番や4番を任される中心打者だ。「二塁送球の速さやチャンスに強いバッティングを見てほしいです」と高校野球ファンに向けてメッセージを送ってくれた。
そして、京都国際で注目を浴びるが森下 瑠大と平野 順大の1年生投手コンビだ。投打でチームを牽引する二人はエースの座を巡って切磋琢磨を続けている。森下が「二刀流で活躍したいです」と意気込めば、平野も「自信を持って投げるところを見てほしいです」と表情に充実感を漂わせる。センバツでも将来有望な二人の活躍から目が離せない。
取材を終えた後は気持ちを切り替え、練習を再開。体育館でトレーニングを行い、更なる強化に余念がない様子だった。
「初出場校らしくない戦いを全国の皆さんにお見せできたらと思います」と初めての甲子園に向けて抱負を語った小牧監督。ハイレベルな近畿地区からセンバツ切符を勝ち取った京都国際の初陣に注目だ。
(取材:馬場遼)
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