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下林源太(天理)、白石陸(智辯学園)ら11人受賞!優秀選手及び部員が表彰を受ける

2021.01.22

下林源太(天理)、白石陸(智辯学園)ら11人受賞!優秀選手及び部員が表彰を受ける | 高校野球ドットコム
受賞した選手たちによる記念撮影

 奈良県高等学校野球連盟(奈良県高野連)は22日、令和2年度の日本学生野球協会と奈良県高等学校野球連盟優秀選手・部員の表彰式を高取町で開き、日本学生野球協会表彰選手の下林源太内野手(天理)らが出席した。

 表彰式に先立ち、奈良県高野連の永井工仁・代表理事が「新型コロナウイルスがいまだ収束せず、マスク姿の表彰式になってしまいました。皆さんも言いようのない悔しさがあったと思います。ただ野球は1人でできるものではありません。苦楽をともにしてきた仲間、指導者の先生方、ご家族とこの栄誉を分かち合い、今後は自覚と責任をもって未来を力強く歩んでください。期待をしています。あらためて本日はおめでとうございます」と挨拶した。

 その後、下林内野手が日本学生野球協会の表彰を受け、奈良県高野連の表彰選手及び部員が50音順に表彰盾を授与された。

 天理(硬式)の主将を務めた下林内野手は「最後の1年間は、入学してから考えられないことばかりでしたが、その中でもたくさんの方々が支えてくださいました。高校3年間野球をさせていただき、周りの方々に感謝したいです」と高校野球を振り返った。

 天理大学に合格しており、「将来は幼いころからの夢だったプロ野球選手になりたい」と大学での飛躍を誓った。憧れの選手は?と質問されると、「(元広島、阪神の)金本知憲さんです」と答え、「野球面だけではなく、人間性も磨いて、憧れの舞台に挑戦したい」と語った。

 近畿8強で終わった後輩たちは29日の選抜高校野球出場校選考委員会をドキドキの気持ちで迎える。「自分たちの代でも後輩たちが支えてくれた。(春は)どうなるかわからないが、甲子園に出るに相応しいチームを作っていってほしい。自分もできることがあればアドバイスしていきたい」とエールをおくった。

 夏の奈良県独自大会の抽選会で選手宣誓をした一条の前主将・岸上夏樹斗捕手は、「最後の1年は夏の(選手権)大会がなくなったが、その中でも周りの方々に支えていただき、感謝しかないです。選手宣誓の反響はありました。みんなが喜んでくれて嬉しかった」と高校野球生活を振り返った。関西地区の大学へ進学する予定で、「野球を続けます」とレベルアップしていく気持ちを語った。

 2年時には近畿大会にも出場した郡山の前主将・土井翔太捕手は「僕たちの代は甲子園を目指す大会がなかったにも関わらず、こうした式典に呼んでくださり光栄です。これを自信にして次のステージでも頑張りたい」と喜びを語った。

 「コロナ(での休校)期間にチーム内でLINEや電話で、話し合いをしたことが一番印象に残っています。もしかしたら大会がなくなるかもしれないとなった時に、チームメート同士で今後についての話や、コロナ(での休校)期間が明けた後にどういう気持ちで練習していくか話したことをすごく覚えています」と話し、毎日のように顔を合わせている通常の年ではありえないような経験をしたことが財産になっていることを明かした。

 昨秋のドラフトでは残念ながら指名されなかったが、大学野球でのプレーを希望し、現在は入学試験の真っ最中。大学や社会人を経てプロ野球の看板選手なったOBも多いだけに、4年後のプロを目指したい心境も語った。

 夏の奈良県独自大会で準優勝した奈良大附の前主将・喜多智也内野手は新チームへの期待を語った。「秋は畝傍に負けて4位に終わったが、二宮(知也)など去年から投げている投手も多い。自分たちの代よりも強くなってほしい」と夏の甲子園出場への夢を託した。自身は同校OBが多い関西地区の大学で野球を続けるつもりだ。

 なお、智辯学園の前主将・白石陸外野手はこの日は所用のため欠席で、同校の亀岡秀郎副部長が代理で表彰盾を受け取った。白石外野手は昨夏の大会時から、大学で野球を続ける希望を表明している。

令和2年度 日本学生野球協会優秀選手(奈良)
天理高等学校(硬式) 下林 源太

令和2年度 奈良県高等学校野球連盟優秀選手及び部員表彰者
私立 天理高等学校(軟式) 荒木 謙信
県立 奈良高等学校 植田 剛駿
県立 二階堂高等学校 小田 隆之介
市立 一条高等学校 岸上 夏樹斗
私立 奈良大附属高等学校 喜多 智也
私立 智辯学園高等学校 白石 陸
県立 奈良郡山高等学校 土井 翔太
県立 奈良朱雀高等学校 西山 空良
市立 奈良高田商業高等学校 花谷 敦史
県立 五條高等学校 平田 隆真
(50音順・敬称略)

(取材:松倉雄太)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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