News

濱田 太貴や中山 翔太に懸かる期待。ヤクルトで30本塁打以上期待のスラッガー候補は?

2021.01.20

濱田 太貴や中山 翔太に懸かる期待。ヤクルトで30本塁打以上期待のスラッガー候補は? | 高校野球ドットコム
明豊時代の濱田太貴(ヤクルト)

 このオフシーズン、ヤクルトはオスナ、サンタナと強打の外国人選手を2人補強した。とくにサンタナは2017年シーズンにMLBで30本塁打を放っており、日本でも30本塁打以上の期待がかかっている。

 現在のチーム事情を見るとサンタナは右翼での起用が濃厚だ。ここ数年のヤクルトは右翼で雄平をメインで起用してきたが、昨シーズンは43試合の出場で打率.223(103打数23安打)と結果を残すことができなかった。今シーズン中に37歳になることを考えると、外国人選手の補強に頼るのも致し方ないかもしれない。

 しかし、その他の若手選手を見渡してみると、将来的に30本塁打を狙えそうな楽しみな存在がいる。濱田 太貴中山 翔太のふたりだ。

 高卒3年目を迎える濱田は、昨シーズン33試合の出場で3本塁打を放った期待の大砲候補だ。高卒2年目の時点で3本塁打は、山田 哲人(1本塁打)も上回っている。

 105打席で30三振という三振の多さ、守備面の粗さと課題はまだまだある。それらを克服することで、レギュラーを奪うことができれば30本塁打も夢ではない。山田や村上 宗隆とともに高卒生え抜きの30本塁打トリオへの期待も膨らんでくる。

 一方、大卒3年目を迎える中山は、昨シーズン代打で球団2位タイとなる4本塁打を放ち存在感を見せた。しかし、本人はそれで納得している素振りは微塵もない。契約更改後の記者会見でも、「悔しさしかない」と語っていた。レギュラーを獲得し、通年で30本塁打以上を目指していきたいことだろう。

 ヤクルトの歴史を振り返ると山田や村上のように、生え抜きの高卒出身で30本塁打以上を記録しているスラッガーは複数いる。国鉄時代の町田 行彦杉浦 亨池山 隆寛、そして岩村 明憲がそうだ。しかし生え抜きの大卒出身で30本塁打以上を記録しているのは、1988年の広澤 克実(明治大/30本)ひとりだけ。

 広澤の前にも後ろにも、30本塁打以上を記録した大卒出身の選手はいないのである。はたして中山は、球団史上2人目となる生え抜き大卒選手による30本塁打達成者となるだろうか。

<ヤクルトの30本塁打以上達成者>
※生え抜き日本人選手
※前身球団含む

町田 行彦長野北高/1955年)
杉浦 亨愛知高/1985年)
池山 隆寛(市尼崎高/1988年・1989年・1990年・1990年・1991年)
広澤 克実(明治大/1988年)
古田 敦也(トヨタ自動車/1992年)
岩村 明憲宇和島東高/2004年・2005年・2006年)
山田 哲人履正社高/2015年・2016年・2018年・2019年)
村上 宗隆九州学院高/2019年)

(記事:勝田聡

関連記事
【選手名鑑】明豊時代の濱田 太貴(ヤクルト)の実力を徹底分析!
猛烈な成長続けるヤクルト・濱田太貴。明豊時代に語っていた「17歳の打撃理論」
村上だけじゃない!古賀や濱田などヤクルトの高卒若手は半数以上が一軍でプレー

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?