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【巨人】梶谷 隆幸(開星出身)の加入で生え抜き奮起となるか

2020.12.22

【巨人】梶谷 隆幸(開星出身)の加入で生え抜き奮起となるか | 高校野球ドットコム
梶谷 隆幸(開星出身)

 セ・リーグ3連覇を目指す巨人が、FA権を行使していた梶谷 隆幸井納 翔一の2選手を獲得した。ともに実績のある選手だけに戦力の上積みとなったことは間違いないだろう。

 とくに梶谷の加入は大きい。すでに原 辰徳監督は梶谷を「1番」で起用する構想を披露しているおり、梶谷、坂本 勇人丸 佳浩岡本 和真と続く打線は相手にとって大きな脅威となるはずだ。

 その梶谷は島根県の開星高出身。2006年の高校生ドラフト3巡目で指名を受け横浜(元DeNA)に入団した高卒出身の選手である。2018年にFA権を行使して巨人へと入団した丸 佳浩(千葉経済大付属高)も梶谷と同じように高卒出身の外野手だった。

 このように高卒出身の外野手を補強している巨人だが、ドラフトで獲得した高卒の外野手は誰がいるのだろうか。

 今シーズンの外野におけるポジション別の最多出場数を見ると、左翼はウィーラー、中堅は丸、右翼は松原 聖弥仙台育英高→明星大)だった。その他の選手を見渡してもスタメンで出場した生え抜き高卒の選手はひとりもいない。途中出場を含めてようやく加藤 脩平磐田東高)の名前が出てくるだけ。その加藤も出場試合はわずか「1」であり、シーズン終了後に戦力外通告を受けている。

 少し前に遡ると橋本 到仙台育英高)や鈴木 尚広相馬高)、大田 泰示(現日本ハム/東海大相模高)といった選手達が高卒の外野手として奮闘していた時代もある。しかし、彼らも巨人在籍時に規定打席の到達は一度もない。

 規定打席に到達した生え抜きの高卒外野手は星稜高出身の松井 秀喜(2002年)が最後。それ以来、18年間に渡ってレギュラー格に育っていないのである。

 その後の主力外野手も生え抜きの日本人選手では、清水 隆行浦和学院高→東洋大)、亀井 善行上宮太子高→中央大)、高橋 由伸桐蔭学園高→慶応大)、長野 久義(現広島/筑陽学園高→日大→HONDA)といった大卒や社会人の選手が多かった。

 内野手では坂本 勇人(八戸学院大光星高)や岡本 和真(智弁学園)といった球界を代表する選手が生え抜きの高卒から育っているものの、外野手に関してそういった選手が出てきていないのは少し意外かもしれない。

 松井以来となる生え抜き高卒外野手としての規定打席到達は誰になるのだろうか。

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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