福岡ソフトバンクの2010年と2017年のドラフトで起こった逆転現象とは!?
育成2位・周東佑京(左) 2010年育成6位・甲斐 拓也(右)
日本シリーズに臨むソフトバンクホークス。ソフトバンクはある現象が起きている。ドラフト1位など上位選手が思うような活躍ができず、育成選手が球界屈指の選手へ成長するという逆転現象が起こっている。
2010年 3位 柳田悠岐(広島商-広島経済大)
2010年育成4位 千賀 滉大(蒲郡出身)
2010年育成5位 牧原 大成(熊本城北)
2010年育成6位 甲斐 拓也(楊志館)
なんと育成3名が主力選手へ成長。柳田は大学時代のスケールの大きさをそのまま伸ばしていったが、特に千賀はドラフト1位級のスケール抜群の先発投手へ成長した。まさに奇跡に近い成功例だといえる。この年、本指名は柳田以外、球団に所属していない。2010年ドラフト1位の山下斐紹は東北楽天で戦力外となった。もし柳田が成功していなければ大変な事態となっていた。
2017年ドラフトも凄い結果となった。
2位 高橋礼(専大松戸-専修大)
育成1位 尾形崇斗(学法石川)
育成2位 周東佑京(東農大三-東農大北海道オホーツク)
育成3位 砂川リチャード(沖縄尚学)
育成4位 大竹耕太郎(済々黌ー早稲田大)
育成6位 渡邉 雄大(中越 – 青山学院大 – BC新潟
なんと育成5人が支配下登録選手となり、2位の高橋礼が2019年2新人王を獲得し、プレミア12も経験した。こういうケースもなかなかないだろう。
ただドラフトは上位選手の成否がチームのスケールを大きくできるかに関わっている。これほどの育成選手が成功しているのは凄いことだが、やはりドラ1選手はそういった押し上げに負けない選手になってもらいたい。今年、福岡ソフトバンクは井上朋也(花咲徳栄)を含めポテンシャルが高い野手を多く指名した。彼らが期待通りに伸びれば、今まで以上にスケールが大きい球団になるだろう。まず巨人との日本シリーズはどんな戦いを見せるのか楽しみだ。