大阪桐蔭出身・宮本、東海大菅生出身・小山などリーグ戦出場を掴んだ東都1部のゴールデンルーキーたち
9月22日に開幕した東都大学野球野球連盟1部の秋季リーグ戦。東都1部には中央大のドラフト候補・牧 秀悟(松本第一)や五十幡 亮汰(佐野日大)、駒沢大の若林楽人(駒大苫小牧)など、今年も注目選手が多数存在する。
その他にも、高校時代に甲子園を沸かせた亜細亜大・田中 幹也(東海大菅生)や立正大・奈良間 大己(たいき)(常葉大菊川)、中央大・森下 翔太(東海大相模)や國學院大・中山 遥斗(大阪桐蔭)など、多くの注目の選手が神宮球場で躍動している。
今回は、そんな東都大学野球野球連盟で、早くもリーグ戦への出場を掴んだルーキーの選手を紹介する。
第2週を迎えた9月29日のリーグ戦では亜細亜大と駒沢大、立正大と中央大、東洋大と國學院大の3つカードが行われた。
まずは第1試合の亜細亜大と駒沢大の試合では、亜細亜大で2人の1年生が先発出場。
広島商出身の天井 一輝(いっぺい)は7番・センターとして、東海大菅生出身の小山 翔暉は8番・キャッチャーとして先発出場を果たしていた。広島商時代は1番打者を務めた天井は、高いミート力をいかして2打数1安打を記録し、小山は2打数無安打も捕手として5回まで好リードを見せた。
また6回裏からは二松学舎大付で東京都代表にも選出された右田 稜真が登場。守備では軽快な動きを見せ、また打撃でも1安打を放つなど存在感を見せた。
そして駒沢大からは、関西出身の岩本 晧多が代打で登場。この日は無安打に終わるも、強烈なフルスイングが非常に魅力的な選手だった。
【第1試合・亜細亜大vs駒沢大の試合に出場したルーキーたち】
亜細亜大 天井 一輝(広島商)
亜細亜大 小山 翔暉(東海大菅生)
亜細亜大 右田 稜真(二松学舎大付)
駒沢大 岩本 晧多(関西)
亜細亜大・小山 翔暉(東海大菅生出身)
第2試合の立正大と中央大の試合では、中央大から3人、立正大から1人の選手が出場した。
まず1年生で唯一先発出場を果たしたのが、浦和学院出身の中前 祐也だ。6番・サードで出場し、ノーヒットもサードの守備では堅実な守りを見せた。高校時代は、1番打者や2番打者として活躍し、巧みなバットコントロールが持ち味だった中前。この試合でもその能力の片鱗は感じさせた。
また6回途中からは、静清出身の石田 裕太郎が登板。高校時代から最速145キロ右腕として活躍した石田は、常時140キロ前後の直球を軸に、2回2/3を投げて1安打無失点と好投を見せた。
その他では、作新学院出身の石井 巧が8回に代打で登場。その後はショートの守備にもついて、軽快な動きを見せた。
また立正大からは、龍谷大平安出身の三尾 健太郎が、代打で登場。ヒットこそ出なかったものの、長打力を秘めた潜在能力の高い選手には間違いなく、今後の成長にも注目していきたい。
【第2試合・立正大vs中央大の試合に出場したルーキーたち】
中央大 中前 祐也(浦和学院)
中央大 石田 裕太郎(静清)
中央大 石井 巧(作新学院)
立正大 三尾 健太郎(龍谷大平安)
そして第3試合、東洋大と國學院大の試合では計6人の1年生が出場し、そのうちは2人は先発出場を果たした。
東洋大の先発マウンドには、龍谷大平安を選抜甲子園に導いた野澤 秀伍が立つ。変化球でカウントを取る技術や、勝負所でインコースを突くストレートは健在。2回途中4安打2失点でマウンドを降りるも、今後の成長にも期待が持てる投球だった。
また花咲徳栄出身の橋本 吏功は、1番打者として先発出場を果たす。4打数無安打3三振と、大学野球のレベルの高さを感じさせる結果となっが、走攻守の三拍子が揃ったハイレベルな選手には今後の成長に期待したい。
そして7回には代打で大阪桐蔭出身の宮本 涼太が登場。結果は死球だったが、その後守備にもついて期待の高さが伺えた。高校時代は強打の二塁手として活躍を見せた宮本。ここからどんな成長を遂げるのか注目だ。
その他には、京都学園出身の捕手・後藤 聖基が、9回にマスクを被り危なげないプレーを見せた。
また徳島商出身の石上 泰輝は9回に代走で登場。高校時代には、基礎体力を競い合う徳島県高校野球体力・技術研修会でベースランニング1周では歴代2位の13秒78、そして遠投は歴代1位となる116メートル73を記録するなど、俊足と強肩が売りの石上。大学でも様々な場面で活躍を見せそうだ。
國學院大からは、霞ヶ浦高校出身の天野 海斗が9回に代打で登場した。甲子園では履正社の清水 大成(現早稲田大)から本塁打を放つなど、強打の核弾頭として打線を牽引してきた。大学での活躍も注目だ。
【第3試合・東洋大vs國學院大の試合に出場したルーキーたち】
東洋大 野澤 秀伍(龍谷大平安)
東洋大 橋本 吏功(花咲徳栄)
東洋大 宮本 涼太(大阪桐蔭)
東洋大 後藤 聖基(京都学園)
東洋大 石上 泰輝(徳島商)
國學院大 天野 海斗(霞ヶ浦)
大学野球随一のレベルを誇る東都大学野球野球連盟1部でリーグ戦デビューを果たしている注目ルーキーたち。どの選手も高校時代に大活躍を見せていただけに、大学でも期待が高まる。今後の活躍にも注目していきたい。
関連記事
◆立教大の16勝左腕・田中は大阪ガスへ!両投げ投手・赤塚は海外留学、元浦学エース・江口はJALへ
◆駒大卒部生の進路を公開!U18代表・上野は三菱日立パワーシステムズ、甲子園出場の小川(近江出身)は永平寺へ
◆U18代表の飯塚 脩人(習志野)を筆頭に今年の早稲田大スポーツ推薦合格者4名の顔ぶれが豪華すぎる!!