News

数字から見てわかる村上宗隆(九州学院出身)の昨シーズンからの急成長ぶり

2020.09.28

数字から見てわかる村上宗隆(九州学院出身)の昨シーズンからの急成長ぶり | 高校野球ドットコム
村上宗隆

 阪神タイガースと26日に対戦した東京ヤクルト。この試合で4番・村上宗隆九州学院出身)が今シーズン18本目となるホームランを放った。しかも相手が2012年の春夏連覇投手・藤浪晋太郎大阪桐蔭出身)の152キロの直球をバックスクリーンに運んでみせたのだ。

 ナチュラルにシュートして真ん中高めに入ってきた藤浪の速球だったが、それを逃さずにバックスクリーンに運んだ村上が上手だったのではないかと考えられる。それは今シーズンの成績を見れば納得いく結果だ。

84試合出場 297打数98安打 本塁打18 打点61
打率.330、長打率.596、出塁率.443、OPS1.039

 どの数値もセ・リーグ上位の成績をマーク。ほとんどが新人王を受賞した昨シーズン以上の数字で、なかでもOPSはセ・リーグ1位で唯一1点台に乗せている活躍ぶり。そういった成績以上に着目したいのが、三振数。2019年シーズンは184個を記録してしまったが、今シーズンはここまで78個。半分以下に改善できているのだ。

 昨シーズンと今シーズンでフォームの比較をしても大きな変化はない。ただ村上はブレることない1本の軸で安定して打てているが柔軟な対応に繋がっているのではないだろうか。またつっこまないことで、自分の間合いまでボールを待てることで、結果としてボールの見極めができていることが考えられる。1軍のレベルに順応してきただけではなく、ミートポイントまで待てることが大きいのではないだろうか。

 シーズンは終盤、村上はどれだけの数字を積み重ねるのか。シーズンが終わるまで村上から目が離せない。

関連記事
柳田悠岐が2年ぶりの20号到達!山本一、三村、大下など広島商OBの名選手に肩を並べる活躍を実現!
まだまだ若手に負けていない!福岡ソフトバンク・和田毅(浜田出身)が見せる巧みな投球術
次世代の本格派サブマリン! 高橋礼(福岡ソフトバンクホークス)の高校最後の夏

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?