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先発初登板を経験した齋藤 友貴哉(山形中央出身)。悔しさをバネに更なる飛躍を!

2020.09.12

先発初登板を経験した齋藤 友貴哉(山形中央出身)。悔しさをバネに更なる飛躍を! | 高校野球ドットコム
齋藤友貴哉

 セ・リーグ3位に位置付け、2位・横浜DeNAとの10日の直接対決では打ち合いを制して0.5ゲーム差に詰め寄っていた阪神タイガース。その試合で先発したのが社会人2年目・齋藤友貴哉山形中央出身)だった。

 セットポジションから後ろの大きいテイクバックでトップを作り、スリークォーター気味の高さから腕を振り抜く。身長184センチ、体重92キロの大きな体をダイナミックに使った投球フォームからは、140キロ中盤から後半を記録するストレート。さらに130キロ後半のスプリットに、鋭く曲がる120キロ台のスライダーで打者に挑んでいった。

 だが3回投げて打者15人に対して、77球、被安打3、与四死球3、奪三振3、自責点2で降板。1人辺り5球近く要する計算となっており、1つのアウトを取るまでにかなり苦労をしているのがわかる。

 振り返ってみると、追い込んでも各打者にファールで粘られることが多い。またストライクとボールがはっきりする時もあり、追い込んでからアウトにすることに苦労しているのが印象的な投球内容だった。しかし質の高いボールは投げ込んでおり、全く通じないわけではなかった。微妙な違いで今回の結果も変わっていたと考えられる。それだけに悔しい結果だろう。

 山形中央時代はあまり公式戦の登板がなく悔しい想いをしてきている。しかし、そこで悔しい思いをしたからこそ諦めることなく継続したことで、プロへと繋がったと以前のインタビューでも語っていた。

 昨シーズンも1軍登板を経験したが、1試合のみでその時も2回だけ。結果は与四死球3、奪三振2という内容。そして10日は先発として初めての1軍マウンドに上がったが、5回まで投げきることが出来なかった。悔しさも感じているはずだが、高校時代と同様に経験を糧にいつの日か甲子園のマウンドで躍動する姿を見せて欲しい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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