News

大山悠輔が絶好調も…他は苦しむ1994年生まれ世代の阪神野手陣

2020.07.28

大山悠輔が絶好調も…他は苦しむ1994年生まれ世代の阪神野手陣 | 高校野球ドットコム
大山 悠輔(阪神)

 阪神の大山 悠輔が好調だ。今シーズンはマルテとの争いに敗れ、開幕はベンチスタート。2試合目はスタメン出場だったものの、ポジションは慣れ親しんだ三塁ではなく左翼だった。

 以降、途中出場が続いていたものの、マルテが離脱したこともあり、7月5日の広島戦では「4番・三塁」でスタメン出場を果たす。その試合で2安打を放つと、今までの鬱憤を晴らすかのように調子を上げていく。

 7月27日終了時点で打率.321(81打数26安打)、8本塁打、18打点と結果を残している。規定打席には届いていないものの、本塁打と打点はともにチームトップと、まさに4番の働きを見せている。

 そんな大山は1994年生まれ世代(1994年4月2日〜1995年4月1日生まれ)であり、チーム内にも同学年の野手は多くいるが、今シーズンは軒並み苦しんでいる。

 野手では近本光司がここまで打率1割台となっており、新人王を争った昨シーズンの勢いが見られない。ここ数試合は定位置でもあった中堅に大ベテランの福留孝介が入り、近本がスタメン落ちするほどだ。

 近本と同じく2年目の木浪聖也は守備面での向上が見られているものの、打率は2割台前半。6番、7番といった下位打線を任されているとはいえ、得点圏打率.069で打点が3というのは少しさみしい数字だ。

 糸原 健斗の離脱で代行主将に任命された北條 史也も7月24日の中日戦では2安打を放ったものの、打率は2割に届いていない。今後、スタメン出場も増えていくことを考えるとこの数字では物足りない。

 その他では長坂拳弥片山雄哉も同学年。しかし捕手というポジションもあり、ここまでは一軍での出番は訪れていない。

 ここまでを見ると、大山という主砲の脇を固めなくてはならない近本、木浪、北條、そして長坂、片山の同世代組が結果を残せていないのは気がかりだ。

 彼らの多くは今シーズン中に26歳を迎える。年齢的にもチームの中心的な存在となり、今後を背負っていかねばいけない立場でもある。大山の活躍に刺激され、奮起することに期待したい。

 <1994年生まれ世代の阪神野手>

長坂拳弥健大高崎高→東北福祉大)
木浪聖也青森山田高→亜細亜大→ホンダ)
片山雄哉(刈谷工→至学館大短大→福井ミラクルエレファンツ)
北條史也光星学院高)
近本光司(社高→関西学院大→大阪ガス)
大山悠輔つくば秀英高→白鴎大)

 ※数字は2020年7月27日終了時点

(記事=勝田 聡

関連記事
控え選手中心の中学時代からプロ注目の大型捕手へ。田所宗大(いなべ総合)の着実な成長ステップ
通算58本塁打の大砲、超高校級の「坂本勇人」など「公立校」にいる逸材たち
【組み合わせ】2020年三重県高等学校野球夏季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?