News

栗原、清水、塹江ら今季飛躍を遂げそうな1996年生まれ世代

2020.07.27

栗原、清水、塹江ら今季飛躍を遂げそうな1996年生まれ世代 | 高校野球ドットコム
大学時代の清水昇(ヤクルト)

 7月22日に行われた西武対ロッテの試合で、2013年の甲子園優勝投手同士の投げ合いが行われた。

 この年の春の甲子園で優勝投手となった小島和哉浦和学院高→早稲田大→ロッテ3位)と、同じく夏の甲子園の優勝投手である高橋光成(前橋育英高→西武1位)が先発として登板したのである。

 試合は小島が西武打線を7回途中1失点と封じ込め、今シーズン2勝目をマーク。一方の高橋光は7回2失点と好投するも打線の援護なく敗れている。

 さて、このふたりと同学年となる1996年生まれ世代(1996年4月2日〜1997年4月1日生まれ)は、高橋光と同じく高卒でプロ入りした選手は今年が6年目、小島のように大学を経由した選手は2年目となる。岡本和真(智弁学園高→巨人1位)のようにすでに立派な戦力となっている存在もいるが、今シーズン飛躍を遂げつつある選手も存在する。

 投手では清水昇帝京高→國學院大→ヤクルト1位)がそうだ。清水はルーキーイヤーとなった昨シーズン、11試合に登板し0勝3敗、防御率7.27とプロの洗礼を浴びた。しかし今シーズンは中継ぎとして開幕一軍入りを果たすと、11試合連続無失点と好投。マクガフの不調もあり勝ちパターンに名を連ね、ヤクルトの中継ぎに欠かせない存在となっている。

 鈴木優(雪谷高→オリックス9位)も7月1日にプロ初勝利をマークすると、そのまま先発ローテーションに定着している。打ち込まれる試合も多いが、登録抹消されることなくローテーションを守っており、まだまだ成長が期待される存在だ。

 中継ぎでは塹江敦哉高松北高→広島3位)が、結果を残している。昨シーズンまでは一軍で通算14試合の登板で防御率7.33と結果を残せていなかった。しかし今シーズンは開幕一軍を掴み、ここまで12試合に登板。6ホールドとブルペンに定着している。

 野手陣では栗原陵矢春江工→ソフトバンク2位)が、捕手登録ながら一塁や外野での出場を続けている。

 その他には太田光広陵高→大商大→楽天2位)も正捕手に定着した。昨シーズンは打率.219(96打数21安打)と打撃面で苦しみ、今シーズンも打率は.250(72打数18安打)とやや上向いたした程度だが、OPSは昨シーズンの.550と比べると大きく良化。このまま成績を向上させたいところ。

 このように今シーズン飛躍を遂げそうな1996年生まれ世代は多い。高卒6年目、大卒2年目の彼らがどのような活躍を見せてくれるか楽しみだ。

 ※数字は2020年7月26日終了時点

(記事=勝田 聡

関連記事
控え選手中心の中学時代からプロ注目の大型捕手へ。田所宗大(いなべ総合)の着実な成長ステップ
通算58本塁打の大砲、超高校級の「坂本勇人」など「公立校」にいる逸材たち
【組み合わせ】2020年三重県高等学校野球夏季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?