〜高校生左腕事情〜トップの高田琢登は盤石な投球 さらに急浮上した左腕2人も
静岡商の高田 琢登(左)、横浜の松本 隆之介(右)
ドラフト市場を握る高校生左腕。7月から独自大会が開幕して立ち位置に大きな変動があった。
急浮上 福島 章太(倉敷工)
急浮上 根本 悠楓(苫小牧中央)
プロ志望 辻垣 高良(学法福島)
プロ志望 下 慎之介(健大高崎)
プロ志望 榮 龍騰(津田学園)
トップの高田はここまでの3試合の13.1回を投げて、23奪三振の快投。わずか2失点と安定感も抜群。変化球の精度も格段に向上し、速球、スライダーの単調なコンビネーションから脱したことが成長の要因となっている。松本の登場は8月になりそうだが、最速152キロまで球速が伸びており、ストレートの威力そのものも大きくレベルアップ。もともと強弱をつけるのがうまく、スライダー、チェンジアップの切れも良い左腕だったが、圧力のあるボールを投げることができており、神奈川大会の投球内容次第ではナンバーワン左腕の評価をされていてもおかしくない。
また初戦敗退となった福島 章太(倉敷工)も最速146キロを計測。10球団も詰めかけるほどで、注目度は大きく上がった。また根本も最速145キロをマークし、評判は少しずつ上がっている。
また、プロ志望を表明している3名で、最も注目したいのが健大高崎の下。12日の作新学院戦での最速は140キロだったが、何よりこの投手は質の良い真っすぐが投げられ、さらにスライダーの投げ分けも上手く、ただ速いだけの投手ではない。完成度も非常に高く、群馬独自大会、交流試合で評価を高めることができるか注目したい。
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