1軍デビューで初打席初安打!高卒ルーキー・石川昂弥(東邦出身)がスターへの第一歩を踏み出す
高校日本代表時の石川昂弥
中日ドラゴンズのドラフト1位ルーキー・石川昂弥(東邦出身)が華々しい1軍デビューを飾った。
12日に1軍昇格を果たすと、広島東洋カープ戦で7番・サードで即スタメン出場。2回に初打席を迎えると、1ボール1ストライクから遠藤淳志(霞ヶ浦出身)の変化球をレフト線へ運び二塁打。初打席で初ヒットを打つことが出来た。
その後の打席は三振に倒れたが、同期の選手たちの中では最速で出場を果たした石川。元々キャンプでは2軍スタートだったが、1軍の練習試合に起用することが考えられたこともあり、首脳陣からの期待値は高かった。ケガの影響で結果的に出場することはなかったが、11日までのファームで打率.258、1本塁打、3打点。唯一のホームランも同期・宮城大弥(興南出身)からライトスタンドに運んだ1本で、ポテンシャルの高さを示していた。
すり足のような形でタイミングを計り、軸をぶらすことなくしっかりミートさせる石川。大学日本代表との壮行試合と比較すると、トップを作る際に壮行試合時は後ろに大きなテイクバックを引いていた。
しかし12日の試合ではほとんどテイクバックでバットを引かずに、トップを作っていた。こうすることで速球にも振り遅れにくくなる一方で、ボールまでの距離は作りにくくなるため、長打を飛ばすのは難しくなる。そこを自信の持つパワーで補い打球を運んでいるのだ。
元々持っていたパワーに、プロの投手のレベルに順応するために試行錯誤して身につけた技術。これからも創意工夫は繰り返していくはずだが、石川の将来を期待せずにはいられない試合になったことは間違いない。