福島の高校野球を牽引する聖光学院と日大東北。両校の直近10回の対戦成績
2017年には東北大会で初優勝を飾った聖光学院
13年連続で夏の甲子園に出場している福島が誇る超名門校・聖光学院。この記録は戦後最多記録となっており、高校野球の長い歴史の中でも和歌山中(現桐蔭)の14年連続甲子園出場が最多となっている。この夏は甲子園が無くなり、記録に並ぶチャンスは先送りとなったが、今後も注目を集めるチームであることは間違いない。
その聖光学院のライバルとして福島県内で存在感を示すのが日大東北。これまで7度の甲子園を経験するが、聖光学院とはこれまでに死闘を繰り広げてきた。今回は聖光学院と日大東北の福島が誇る強豪校校同士の直近10回の直接対決を振り返っていきたい。
<直近10回の対戦成績>
2014年 秋季福島県大会 準々決勝
日大東北3対2聖光学院
第97回全国高等学校野球選手権福島大会 決勝
聖光学院3対2日大東北
2016年 春季福島県大会 3位決定戦
聖光学院6対4日大東北
第98回全国高等学校野球選手権福島大会 準決勝
聖光学院7対3日大東北
第99回全国高等学校野球選手権福島大会 準決勝
聖光学院6対2日大東北
第100回 全国高等学校野球選手権記念 福島大会 4回戦
聖光学院11対1日大東北
第101回 全国高等学校野球選手権記念 福島大会 決勝戦
聖光学院2対0日大東北
対戦成績は聖光学院9勝、日大東北1勝という結果。特に2014年の秋季大会をキッカケに聖光学院は9連勝をしている。8試合が準々決勝以降の対戦しているが、直近10回の対戦では聖光学院が優勢となっている。ただ3点差の接戦が10戦中6戦と、両チームの対戦は緊迫したゲーム展開となる傾向にあり、改めて実力の拮抗したライバル同士であることを確認できる。
日大東北が勝利した2014年の秋は初回に2点を先取して優位な試合展開で勝利を掴んだ。続く2015年の夏の大会決勝でも日大東北は先取点を奪ったが、すぐさま聖光学院が逆転して逃げ切る形となった。当時は今年ルーキーイヤーを迎えた大卒1年目・佐藤都志也(現千葉ロッテ)が4番に座り、攻守でチームを牽引した。
また同年の秋の大会でも2回戦で激突。この試合は9回終わって1対1のロースコアの試合展開。決着は14回に聖光学院がサヨナラ勝ちと1点を巡る大接戦を演じて見せた。だが、その後も対戦はするものの、試合中盤まで競るも、終盤で聖光学院が突き放す試合展開が多くなっている。
2018年には選抜に出場した勢いそのままに、衛藤 慎也らを中心としたチームが日大東北をコールドで圧倒。春夏連続で聖光学院は甲子園に進んでいった。秋も県大会決勝で激突するも、聖光学院が終盤に怒涛の攻撃で日大東北を下していた。
昨夏の決勝戦の対戦を最後に直接対決は実現しないが、次の対戦ではどんな試合を見せてくれるのか。福島の高校野球を今後も盛り上げてくれることを楽しみにしたい。
(文=田中 裕毅)
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