プロに大学、さらに独立で奮闘中!九鬼隆平ら2016年の秀岳館のメンバーの現在
九鬼 隆平(秀岳館)
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、今回は甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2016年の夏、今井達也擁する作新学院の54年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた第98回大会。この大会で全国に圧倒的な存在感を示したのが熊本の秀岳館だろう。3季連続甲子園4強という成績を残し、先発投手の完投を避け、継投策を講じる鍛治舎巧監督(現・県岐阜商監督)の采配は、従来の高校野球に新たな風を吹き込んだ。
今回はその秀岳館の2季連続甲子園4強の成績を掴んだ、2016年夏の準決勝・北海戦のメンバーの現在についてみていきたい。
【準決勝・北海戦オーダー】3対4 ●
1(遊)松尾 大河 3年
2(中)原田 拓実 3年
3(一)木本 凌雅 2年
4(捕)九鬼 隆平 3年
5(左)天本 昂佑 3年
6(三)広部 就平 2年
7(二)堀江 航平 3年
8(右)木村 勇次 3年
9(投)川端 健斗 2年
1(遊)松尾 大河3年
横浜DeNA(2016年ドラフト3位)-琉球ブルーオーシャンズ
2(中)原田 拓実 3年
JR西日本
3(一)木本 凌雅 2年
亜細亜大
4(捕)九鬼 隆平 3年
福岡ソフトバンク(2016年ドラフト3位)
5(左)天本 昂佑 3年
日本文理大
6(三)広部 就平 2年
中部学院大
7(二)堀江 航平 3年
JFE東日本(現役引退)
8(右)木村 勇次 3年
横浜商科大
9(投)川端 健斗 2年
立教大
この中で、プロの世界に入ったのは4番・捕手を務めた九鬼 隆平 と1番・ショート松尾 大河。九鬼は2016年ドラフトで福岡ソフトバンクに3位指名を受け入団。その1年後に学年一つ下の田浦文丸もソフトバンクに入団し、再びチームメイトに。これまでの一軍出場成績は2試合のみ。これからの飛躍を期待したい。
松尾は甲子園後、U18侍日本代表に選出され、大会首位打者も獲得した。横浜DeNAに3位指名を受け入団するも2019年、高卒3年目で戦力外通告を受ける。今季から沖縄に拠点を置く独立リーグ球団 琉球ブルーオーシャンズでNPB復帰を目指す。
1年秋からレギュラーで、4季連続出場した全14試合に出場した3番・木本は亜細亜大、9番・投手で翌年も田浦とWエースとして甲子園4強に牽引した川端は立教大に進学した。
卒業後、多くの選手がそれぞれの舞台で野球を続けている。今後の活躍にも注目したい。
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