News

ストレス解消に役立つ栄養素

2020.04.14

ストレス解消に役立つ栄養素 | 高校野球ドットコム
ストレス解消は栄養バランスのよい食事と十分な睡眠から

 アスリートにとって適度なストレスは良いパフォーマンスを発揮するために必要不可欠なものですが、精神的な不安やイライラなど過剰なストレスが長期にわたって続くと、心身のコンディションに大きな影響を及ぼします。試合の時であれば緊張やプレッシャーなどを感じたり、手汗が止まらないといった身体的な変化が見られますが、日常においても「いつもと違う環境」が長く続くこともまたストレスの要因となりやすいと考えられます。他人との接触をなるべく避けるということは、直接的な会話も少なくなってしまうということ。適度に体を動かしながら、スマホやパソコンなどで上手にコミュニケーションをとることも大切です。

 ストレスを解消するための方法は人それぞれですが、外出する機会が減っている今は食事面を見直してみましょう。疲れたときに甘いものが食べたくなりますが、これはエネルギー源が不足することによって起こります。たまのご褒美として甘いものをとることは良い気分転換にもなりますが、部活動の自粛などで運動量が減っている人は特に注意が必要です。

 身体にストレスが加わると、より多く消費されるもの、特に必要となる栄養素があります。ビタミンB群やビタミンCは、副腎で合成されるホルモンに必要な栄養素ですが、強いストレス下ではより早く消耗するといわれています。またストレスホルモンと呼ばれているコルチゾルが分泌されるとタンパク質の分解がより早く進み、免疫力の低下にも関与するため、免疫力を高めるような栄養素や抗酸化ビタミンなどを積極的にとるようにします。抗酸化作用があり免疫力を高める効果が期待できるビタミンCは特に意識してとりたい栄養素の一つです。

 さらにストレス解消に欠かせないのは質の良い睡眠です。必要な睡眠が十分に取れるように、睡眠を促進するホルモンであるメラトニン合成に欠かせない必須アミノ酸の一つ、トリプトファンを含むものを選ぶようにしましょう。トリプトファンは鰹やマグロなどの魚類、肉類、卵、プロセスチーズなどに多く含まれています。なかなか寝つけないという人は就寝前にホットミルクやミルクココア(無糖が好ましい)などを飲むと、体が中から温まり、スムーズな入眠が期待できます。気がつかないうちにストレスをためていることも多いと思いますので、このような栄養素を意識して摂るようにしてみましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.05

【関東】常総学院、花咲徳栄などが関東大会進出!5日の山梨準決勝で出場校がすべて決定!

2024.05.05

【春季埼玉県大会】花咲徳栄9回一挙5得点!山村学園のプロ注目左腕・西川を攻略し逆転で関東大会へ!

2024.05.05

【岩手】花巻東が第1代表掴む!大船渡、盛岡中央などが敗者復活戦で代表<春季地区予選>

2024.05.05

【福井】福井工大福井がサヨナラ勝ちで5年ぶり優勝!敦賀気比を破って北信越大会出場も決める!<春季県大会>

2024.05.05

【群馬春季大会】樹徳が10年ぶり関東大会出場!バッテリーが勝利の立役者に!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.04.30

【山口】宇部鴻城が西京を下して7年ぶり優勝!<春季大会決勝>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>