甲子園出場の智弁学園OBがオープン戦で躍動!大商大がリーグ3連覇へ、新チームから大学生相手に無敗記録継続中!
岡澤智基
3月22日に大阪商業大と立命館大のオープン戦が立命館大柊野グラウンドで行われ、大阪商業大が4対2で勝利した。
勝利に貢献したのが智辯学園OBコンビだ。1点を追う4回表に一死二塁から2016年春甲子園優勝時の主将である5番・岡澤智基(4年・智辯学園)がレフトに適時二塁打を放ち同点とすると、二死三塁から7番・碓井雅也(2年・天理)の適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。
守りでは2年前のセンバツに出場した伊原陵人(2年・智辯学園)が好投。11奪三振2失点で完投勝利を収め、リーグ戦での先発入りに大きくアピールした。
大阪商業大は新チーム結成以来、大学生相手に負けなしが続いているという。この日も「同じ大学生相手なので、絶対に負けないという気持ちでいました」(岡澤)とチーム一丸となって貪欲に勝利を奪いに行った。
岡澤は3週間前の練習で左手首に死球を受けて打撲した影響もあり、大事をとって本職の捕手ではなく、一塁手で出場。4月4日開幕予定の関西六大学連盟春季リーグ戦では捕手に復帰する見込みだ。
伊原陵人
大阪商業大は昨年に橋本侑樹(中日)、大西広樹(ヤクルト)、小野寺暖(阪神)と3人のプロ野球選手を送り出した。彼らが抜けて、戦力ダウンが心配されたが、今年も優勝争いに絡んできそうだ。
「ずば抜けた選手はいないですが、全員で27個のアウトを取るというつもりでやっています。まずはチームを勝たせるために自分が犠牲になってでもできることを率先してやりたいです」と春への意気込みを語った岡澤。日本一の喜びを知る男が大学でも主将としてチームを日本一に導くつもりだ。
大西、橋本の穴埋めが期待される伊原は冬場からカットボールの改善に着手。スライダーとの差別化を図るためにカットボールの球速向上に取り組んできた。球種ごとによって緩急差をつけたことで、ストレートをより速く見せられるようになり、ストレートで空振りを取る場面も多く見られた。
「昨年はあまりチームに貢献できるようなピッチングができなかったので、今年こそは主戦になれるように頑張りたいと思います」と主力としての自覚は十分。今年のドラフト候補となる吉川貴大(4年・開星)や同じ左腕の花村凌(3年・神戸国際大附)とともに投手陣を引っ張る存在となるだろう。
この日こそ快音は響かれなかったが、福元悠真(3年・智辯学園)も4番を任されており、リーグ戦になれば頼れる存在となるはずだ。甲子園で大活躍を見せた智辯学園OBが大阪商業大のリーグ戦3連覇、初の日本一への原動力となる。
(取材=馬場 遼)
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