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大化けの予感。最速156キロを記録した剛腕ルーキー・杉山晃基(盛岡大附出身)の課題とは

2020.03.05

大化けの予感。最速156キロを記録した剛腕ルーキー・杉山晃基(盛岡大附出身)の課題とは | 高校野球ドットコム
杉山晃基(盛岡大附-創価大)

 東京ヤクルトのルーキー・杉山晃基盛岡大附-創価大)は少しずつ本領を発揮しつつある。4日の福岡ソフトバンク戦では、2回無失点の好投を見せた。

 ほとんどが150キロ超え。なんと最速156キロを計測したのであった。大学時代は最速154キロを誇ったが、だいたいは140キロ後半止まり。高いポテンシャルを感じながらも、物足りなさは感じた。

 速球がすべてではないが、この日の杉山は平均球速150キロ超えと、大化けの期待を予感させた。

 高校時代の最速は146キロ。小学校の時に肩の故障を経験した経験から、肩甲骨のトレーニング、水泳トレーニングを行い、肩甲骨の柔軟性が身につき、スピードがぐんぐん伸び、投手育成に定評のある創価大のもとでさらにメカニックを極め、剛速球右腕へ変貌を遂げた。

 杉山が求められるのは安定感だろう。2月22日の広島東洋戦では1イニングを投げ、5失点と大荒れの内容。150キロ超えのストレートもなかった。この2週間で、常時150キロ越えと一変した内容。大学時代も最後の公式戦となった横浜市長杯で1回でノックアウトになった経験もあった。ストレートは一軍レベルなだけに、引き続き、大崩れしない投球を求めていきたい。

 これから短いスパンで試合が続くだけに短期間での修正力が求められるのではないだろうか。実に楽しみな投手だ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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