新型コロナ対応、高校スポーツ各競技の多くが中止決定！センバツ高校野球は4日に協議

　新型コロナウイルスの影響が続いています。全国各地で毎日のように感染者が判明しており、3月1日には[stadium]阪神甲子園球場[/stadium]のある兵庫県西宮市でも感染者が発生したことが発表されました。

　各地では小学校、中学校、高校、特別支援学校の臨時休業(休校)が政府から要請され、部活動は特別に練習する部と、要請にしたがって練習もできなくなった部と学校によって対応が分かれている状況です。

　野球では3月27日から埼玉県・加須市で行われる予定だった全国高等学校女子硬式野球選抜大会が中止。ラグビーも3月25日から埼玉県・熊谷市で行われる予定だった全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会の中止が今日(2日)に決定しています。

　中止を決めた各団体は、発表文で無念の思いをHPに記載しています。3月26日から鹿児島県で行われる予定だった全国高等学校選抜バドミントン大会の中止を決めた全国高等学校体育連盟(高体連)バドミントン専門部のHPでは、「新型コロナウイルス感染拡大防止及び十分な練習することなく大会に臨んだ場合の安全性への危惧という観点から、全国選抜大会(鹿児島大会）の開催を中止します」と記載しました。

　選抜高校野球は4日の運営委員会で話し合われますが、バドミントンの発表文からわかるように、感染拡大防止とともに、休校によって十分な練習(準備)をすることなく大会に臨んだ場青の安全性という点では、各競技共通で課題が残ります。練習(準備)をせずにいきなり大会で試合をすると、ケガにつながる可能性もありますね。そこをどう考えていくか、難しいところです。

　高体連ではない組織の日本高等学校ゴルフ連盟は、「春高ゴルフ」中止決定文に、「政府から全国の中学校・高等学校の臨時休校が要請されている中、屋外競技とはいえ開催した場合に伴う移動や宿泊（相部屋など）に万全な対応が取れないことを考慮し、選手、大会関係者、来場の皆様の健康・安全を第一に考慮した結果、残念ながら中止」と記しました。全国から選手や関係者が集まるためには、当然ながら移動、宿泊が伴い、宿舎は一般客も宿泊しています。これも開催か否かを判断するには重要なポイントです。

　今回の新型コロナウイルスは、感染しても発症しないケースがあるとも報じられています。体調はバッチリでも、ウイルスに感染しているという状況も0％ではありません。
　この大会のために頑張ってきた学生たちの夢を考えると胸が痛みますが、政府が発した要請はそれだけ重いものであると考えます。

　以下は中止や通常開催断念を決めた各競技の選抜大会や選手権大会です。(3月2日昼現在)

（文＝松倉雄太）

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