センバツ中止から5日、市の休校解除で練習再開の明石商・狭間監督が取材対応!
明石商の狹間善徳監督
3月11日に開催中止が決定した第92回選抜高校野球大会。出場が決まっていた明石商の狹間善徳監督が16日に報道陣の取材に応じました。
11日の中止決定については、「世の中がこういう状態なので、そういうこともあるかなと思っていました。仕方ないです。ただ初めて甲子園に出る子もいたので、残念だとは思います。でも、まだ最後じゃないので、夏へ向けて頑張っていくしかないと思っています」と話した指揮官。
休校中のため、大会出場の特例という形で5日から11日まで練習を続けてきましたが、翌12日からは練習を休みにしたとのことです。明石市では市立学校(小・中・高・幼稚園)が16日から登校・登園を再開し、市立高校である明石商でも16日から部活動が許可されました。
そのため、大会中止決定後は16日の練習で初めて選手たち会ったという狹間監督は、選手たちに問いかけたそうです。主将の来田涼斗選手(新3年)は、「中止は仕方がない。今は夏へ向けて気持ちを切り替えています」と話し、エースの中森俊介投手(新3年)も「来田と同じです」と答えたそうです。それを聞いた指揮官は、「時間も経ったので、みんな元気な顔で、サバサバとしていました。全員がそういう気持ちなので、今日の練習は活気があった」とホッとした様子で話していました。
ここ数日は主催者側が口にした出場校への何らかの救済措置への記事や話題が各地で出ていますが、救済措置について聞かれた指揮官は「そういうふうに思ってしまうと、そのことばかり気になってしまう。子供たちには、夏しかない。それに向けて、今日を含めて夏の兵庫大会開幕(7月4日予定)まで110日ある。2640時間、この時間をどう使って夏に向かって練習していくか。それを考えていこうと話しました」と本音を話してくれました。
今後は、3月いっぱいを練習にあて、紅白戦などの実戦形式で部内の競争をはかり、新型コロナウイルスの影響が悪くならなければ、4月から練習試合を組んでいく方針を明かした指揮官。春季兵庫県大会の開催はまだ不透明ですが、3年連続の夏出場を目指し、まずは部内の競争がスタートします。
(文=松倉 雄太)
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