高校野球用具の使用制限2020年版でホワイトカラースパイクが使用可能に!
日本高等学校野球連盟(日本高野連)のHPで、「高校野球用具の使用制限2020年版」が掲載されました。
昨シーズンからの大きな変更点は、ホワイトカラースパイクの項目などです。
では、どのように変わったのかを見てみましょう。
「高校野球用具の使用制限」2020年版と2019年版の文面の違い
その8 スパイク
■カラーおよび、その他
〈甲被〉
【2019年版】
・表面カラーはブラック一色とする。
・スパイクの表面には、エナメル及び光沢のある素材は使用できない。ただし、天然皮革素材の自然な光沢感は可とする。
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【2020年版】
・表面カラーはブラックまたはホワイト一色とする。
・表面がブラックの場合、エナメル及び光沢のある素材は使用できない。
・表面がホワイトの場合、履口およびベロ裏のカラーは防汚のためブラック・シルバーの使用を可とする。
〈靴底〉
【2019年版】
・靴底本体のカラーはブラックを基調とし、その他に使用できるカラーはホワイト・ゴールド・シルバーとする。
ただしその面積は50%を超えてはならない。(レッド・ブルー・グリーンなどの際立った配色は使用できない。)
・革底の場合、底の本体カラーにブラウン系も使用できる。
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【2020年版】
・甲被カラーがブラックの場合
靴底本体のカラーはブラックを基調とし、その他に使用できるカラーはホワイト・ゴールド・シルバーとする。
ただしその面積は50%を超えてはならない。(レッド・ブルー・グリーンなどの際立った配色は使用できない。)
・甲披カラーがホワイトの場合
靴底本体のカラーはホワイト・ブラック・シルバーを基調とし、その他に使用できるカラーはホワイト・ブラック・ゴールド・シルバーとする。
ただし、その面積は50%を超えてはならない。(レッド・ブルー・グリーンなどの際立った配色は使用できない。)
・靴底のクッション材(ミッドソール)カラーは、甲披のカラーと同色とする。
・革底の場合、靴底の本体カラーはブラックに加え、ブラウン系も使用できる。
※なお、チーム内での甲披カラーのホワイト、ブラックの混在については、2年間(2020年、2021年)は可とする(指導者も含めて)。チーム内で統一するか否かについては、2022年シーズンへ向け2021年度中に検討することとする。
このように、これまでのブラック一色だったスパイクが、ホワイトも使用可となりました。これは2019年5月の日本高野連理事会で承認されていた案件で、先日の2月19日の理事会で文面が承認されました。
このほか、
「捕手、審判用マスクのSG基準適合品使用の義務化。(2017 年から2019 年までの3年間を猶予期間とし、2020 年シーズンインより義務付ける)」と2019年まで注釈されていたものが、猶予期間が終わって注釈が外され、捕手と審判の項目に
〈使用義務〉
・「製品安全協会」のSGマークが付けられているものに限る。
が加えられました。
全日本野球協会(BFJ)は、1月21日付けで、「SGマークが確認できない捕手(審判員含む)用のマスクは使用できなくなりますので、ご注意ください。SG マーク(シール)が剥がれそうな場合は、シーズン開幕前、出来るだけ早くにマスク購入店へ相談ください。」と通達を出しています。
スパイク、捕手と審判用のマスクの以外の項目には変更点はありませんが、ぜひ一度、「高校野球用具の使用制限2020年版」を熟読して、シーズンインに備えましょう。
記事=松倉 雄太
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