求めるものは『強さ』。最後のPL戦士・中川圭太が振り返る交流戦首位打者の裏側
中川圭太
1996年以来日本一、2014年以来クライマックスシリーズ出場を逃しているオリックス・バファローズ。2020年こそはAクラス、そして日本一に向かって宮崎で春季キャンプをスタートさせた。そこで注目したいのが2年目の中川圭太だ。
中川と言えば昨シーズンの交流戦で首位打者に輝き、最後のPL戦士としてプロ入りしたことで覚えてる人も多いのではないだろうか。ルーキーイヤーながらそれほどの結果を残すことが出来たのはどういった要因があったのか。そこにはイメージとの一致が関係していた。
「自分の思っているように打てたというか、感覚として1つずつのポイントがマッチしていた。新しい感覚が得られたのが交流戦の期間だったと思います」
また中川自身、普段のバッティングから「最悪の名のは引っ掛けたゴロなので、まずはセンターから逆方向に向かって打つようにしています。そこからコースに逆らわないバッティングに切り替えますが、意識しているのはスイングの軌道、そして打つポイントを一致させること」と、自身のイメージとすり合わせることの重要性を改めて語る。
そこでポイントとしているのは意識の持ち方。
「フォームそのものは2年目になって変えていないのですが、意識1つで変わることがあります。自分であれば身体のどこに意識を持つのか、ということです」
今回のキャンプで中川がテーマに挙げたのが2つ。1つは走攻守のレベルアップ、そしてもう1つが強さだった。
「スイングや打球、早急に下半身といった身体の強さがテーマです。去年は夏場辺りに疲労があり、体力もなくなりやすかったです。今年はそれがないように強さを求めています」
ルーキーイヤーながら111試合に出場して打率.288をマーク。規定打席には届かなかったが、1年目でインパクトを残す活躍を見せた。2年目はレギュラー奪取へ期待がかかる。中川本人は「1年目と同じ気持ちでガンガンアピールをして結果を残し、1軍に残ればと思います」と初心を忘れずに2度目のキャンプを勝ち抜くことを誓った。
最後のPL戦士が2年目にどんな活躍を見せてチームの勝利に貢献していくのか、活躍に期待だ。
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