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楽天・黒川史陽が一軍スタート 母校・智弁和歌山から2年で4人のドラフト指名

2020.01.20

楽天・黒川史陽が一軍スタート 母校・智弁和歌山から2年で4人のドラフト指名 | 高校野球ドットコム
1軍スタートとなった黒川史陽(智辯和歌山-楽天イーグルス)

 1月19日、楽天が2月1日から始まる春季キャンプの一軍・二軍振り分けを発表した。則本昂大松井裕樹浅村栄斗といった主力選手たちは順当に一軍スタートとなった。

 新人ではドラフト1位の小深田大翔ら4人が一軍に振り分けられている。なかでも注目されるのはドラフト2位の黒川史陽だ。高卒の新人では2018年の西巻賢二(現・ロッテ)以来となる一軍スタートとなり、期待の大きさをうかがわせてくれる。

 そんな黒川は和歌山県の名門・智弁和歌山高校出身。現在は阪神や楽天などでプレーし、同校のOBでもある中谷仁監督が指揮を執っていることでも知られている。

 智弁和歌山高校の現役OBを見ると出世頭は、野手が西川遥輝(日本ハム)、投手が岡田俊哉(中日)だろう。西川は2010年ドラフト2位でプロ入りを果たすと、2年目から一軍に定着し4年目には全試合に出場する。そこからは一時的に登録を抹消されることはあったが、不動のレギュラーとしてチームを引っ張っている。

 このオフの契約更改の際には、将来的なMLB移籍の夢を公言。これは、チームメートだった大谷翔平(エンゼルス)の存在が大きかったようだ。移籍が実現すれば、同校OBとして初のメジャーリーガーとなる。

 一方の岡田は西川の一学年先輩にあたり、2009年ドラフト1位で中日に入団。一軍デビューは2013年と西川に遅れを取ったが、いきなり66試合に出場。左の中継ぎとして地位を掴むと2017年に行われたワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表にも選出されている。血行障害に悩まされながらも2019年には53試合に登板。まだまだチームにとって欠かせない存在だ。

 岡田、西川の後は坂口真規(元・巨人)が東海大を経て、2012年にプロ入りしているものの目立った成績を残すことはできていない。

 2013年から2017年までの5年間はNPBのドラフトで同校のOBが名前を呼ばれることはなかった。しかし、2018年に東妻勇輔(ロッテ2位)と林晃汰(広島3位)が指名され、昨年は黒川と東妻純平(DeNA4位)と2年間で4人もの選手が、NPB入りを果たしている。これは同校史上でも初めてのことだ。

 プロ入り直後ということもあり、まだまだこれからの選手たちだが、西川や岡田といった日本を代表する選手たちに追いつき、追い越すことに期待がかかる。

【智弁和歌山高校OB】
※2020年NPB所属
岡田俊哉(中日/2009年中日1位)
西川遥輝(日本ハム/2010年日本ハム2位)
東妻勇輔(ロッテ/2018年2位)
林晃汰(広島/2018年3位)
黒川史陽(楽天/2019年2位)
東妻純平(DeNA/2019年4位)

(取材=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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