目次

[1]「積極的休養」と「消極的休養」の違い
[2]指導者の勝利至上主義が野球人口を減らす

 昨今の高校野球では、「練習時間の短縮傾向」がある。数年前では考えられなかった取り組みであるが、徐々にそれが野球界においてスタンダードとなってきても不思議ではなくなっている。また、変革を求められる一方で、野球部員数が減少しているのも事実。

 今回は、そんな現代の高校野球の在り方について、名将たちはどう考えるのか。甲子園最多勝利記録となる68勝を挙げた智辯和歌山前監督で現名誉監督の高嶋仁氏、春夏計6度の甲子園優勝を誇るPL学園元監督の中村順司氏に「練習時間の短縮」と「減少一途の野球部員数」をテーマに話を伺った。

「積極的休養」と「消極的休養」の違い


―― 学校の方針によって野球部に限らず部活動の時間を短くするとこも増えてきています。

高嶋 ええときに監督をやめたなと思います(笑)ただ、これも練習時間が短かったら、それなりにいろいろなことを考えて、効率的にできるように指導者が考えていかんとアカンでしょう。

中村 そうだね。

高嶋 1週間のうちに何日、休めとか言っていますけど、うちも前から休養日はいれていますよ。オフシーズンは日曜日とか、シーズン中は月曜日とか。ただ、休みといっても2種類ある。「消極的休養」と「積極的休養」というのがある。うちは積極的休養です。バッティングだけやらせて帰らせる。消極的というのはなにもせえへんわけですが、これはマイナスですよ。

―― 練習時間が短くなれば指導者の負担は軽減される。

高嶋 選手は楽になるやろうし、指導者は野球の勉強をする時間が作れるんとちゃうかな思います。

中村 現場の方々がより良いやり方を模索していけばいいと思います。