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第1回 智辯和歌山 名誉監督・高嶋仁氏 ×PL学園元監督 中村順司氏 「練習時間の短縮化」と「野球人口減少」を名将たちはどう考えるのか?2019年12月08日

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【目次】
[1]「積極的休養」と「消極的休養」の違い
[2]指導者の勝利至上主義が野球人口を減らす

 昨今の高校野球では、「練習時間の短縮傾向」がある。数年前では考えられなかった取り組みであるが、徐々にそれが野球界においてスタンダードとなってきても不思議ではなくなっている。また、変革を求められる一方で、野球部員数が減少しているのも事実。

 今回は、そんな現代の高校野球の在り方について、名将たちはどう考えるのか。甲子園最多勝利記録となる68勝を挙げた智辯和歌山前監督で現名誉監督の高嶋仁氏、春夏計6度の甲子園優勝を誇るPL学園元監督の中村順司氏に「練習時間の短縮」と「減少一途の野球部員数」をテーマに話を伺った。

「積極的休養」と「消極的休養」の違い



智辯和歌山前監督で現名誉監督の高嶋仁氏

―― 学校の方針によって野球部に限らず部活動の時間を短くするとこも増えてきています。

高嶋 ええときに監督をやめたなと思います(笑)ただ、これも練習時間が短かったら、それなりにいろいろなことを考えて、効率的にできるように指導者が考えていかんとアカンでしょう。

中村 そうだね。

高嶋 1週間のうちに何日、休めとか言っていますけど、うちも前から休養日はいれていますよ。オフシーズンは日曜日とか、シーズン中は月曜日とか。ただ、休みといっても2種類ある。「消極的休養」と「積極的休養」というのがある。うちは積極的休養です。バッティングだけやらせて帰らせる。消極的というのはなにもせえへんわけですが、これはマイナスですよ。

―― 練習時間が短くなれば指導者の負担は軽減される。

高嶋 選手は楽になるやろうし、指導者は野球の勉強をする時間が作れるんとちゃうかな思います。

中村 現場の方々がより良いやり方を模索していけばいいと思います。

【次のページ】 指導者の勝利至上主義が野球人口を減らす

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プロフィール

鷲崎文彦
鷲崎 文彦
  • 生年月日:1975年
  • 出身地:東京都
  • ■ 小学3年から野球を始め、高校では硬式、大学では準硬式で野球を続ける。大学卒業翌年にはOBが務めるのが慣習だったこともあり、準硬式野球部の監督を経験。以後、フリーライターとして週刊誌、月刊誌、ムック本などでスポーツを中心とした取材、執筆活動を展開。
  • ■ 理系出身であることを生かして「図解雑学 野球の科学」(ナツメ社)の製作に携わるなど、あらゆる角度からスポーツにアプローチし続けている。昨年、小関順二氏、氏原英明氏とともに「検証 甲子園2009」(講談社)を刊行。「高校野球ドットコム」では安福一貴の「塁間マネジメント」の構成を担当。書籍からネットと幅広く活躍。
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