西武・宮川哲はA班スタート、母校・東海大山形のOBは?
キャンプは1軍スタートとなった宮川哲
1月22日、西武が2月1日から行われる春季キャンプの振り分けを発表した。A班(一軍)には源田壮亮や山川穂高、森友哉といった主力に加え、新加入の松坂大輔も名を連ねた。また新人では、ドラフト1位の宮川哲、同2位の浜屋将太、同5位の柘植世那と3人がA班スタートとなった。
西武は投手陣が課題とされているだけに、宮川と浜屋のふたりは春季キャンプでアピールを行い開幕ローテーション入りをはたしたいところだろう。
さて、即戦力候補として名高い宮川は東海大山形高校の出身でもある。同校は春夏合わせて9回(春3回、夏6回)の甲子園出場を誇っているが、これは県内3位の数字でもある。ちなみに1位は日大山形高校の21回(春4回、夏17回)、2位には酒田南高校の11回(春1回、夏10回)と続く。
県内屈指の強豪校ではあるが、近年は甲子園の出場を勝ち取ることができていない。直近の甲子園出場は2004年春の甲子園となっており、今から16年も前のことだ。また、夏の甲子園に至っては1995年から25年も遠ざかっている。昨秋は山形3位で東北大会へと出場したものの、初戦で磐城高校(福島3位)に0対6で敗れてしまい今春の甲子園出場の芽は潰えてしまった。
一方でNPBへの選手輩出はどうだろうか。ドラフト制以降で見ると、日大山形高校は栗原健太(元・広島ほか)に奥村展征(ヤクルト)ら5名、酒田南高校からは長谷川勇也(ソフトバンク)や石垣雅海(中日)ら7名が指名を受けた。一方で東海大山形高校は小田嶋正邦(元・横浜ほか)、赤間謙(DeNA)、そして宮川と3人しかいない。
また、栗原はベストナインやゴールデングラブ賞を受賞しており、長谷川も首位打者を獲得するなど、プロ入り後も結果を残している。県内屈指の強豪校だが、現時点においてNPBでの活躍者が不在なのは少しさみしい。
はたして宮川は同校出身者として初のタイトルホルダーとなり、栗原や長谷川といった同県の高校出身者に追いつき、追い越すような活躍を見せることができるだろうか。その第一歩となる1年目の春季キャンプがまもなく始まる。
【東海大山形高校OB】
※チーム名はドラフト時
小田嶋正邦(横浜/2001年3巡)
赤間謙(オリックス/2015年9位)
宮川哲(西武/2019年1位)
(文=勝田 聡)
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