News

秋の兵庫ベスト8の市立西宮の冬。惜しくも21世紀枠推薦校から外れるも、来夏の頂点狙う

2019.12.19

秋の兵庫ベスト8の市立西宮の冬。惜しくも21世紀枠推薦校から外れるも、来夏の頂点狙う | 高校野球ドットコム
練習に打ち込む市立西宮選手たち

 12月13日に来春の選抜の21世紀枠推薦校が、45校から最終9校の顔ぶれが決定した。北は北海道の帯広農、南は沖縄の本部が選出され、1月24日の最終発表に正式に3校が決定する。この発表で残念ながら21世紀枠推薦校から外れてしまったのが学校の1つが、兵庫県の西宮市立西宮高校だ。

 西宮駅からバスに乗り継いたところにある市立西宮。綺麗な校舎に広大な敷地を持つ市立西宮だが、校庭では複数の部活動が共同で使いながら練習に打ち取んでいる。そのうちの1つに野球部も入っている。

 今回、兵庫県の21世紀枠推薦校に選出されたことを監督の吉田俊介氏に振り返ってもらうと、驚きと感謝の言葉を残した。
 「コールドで敗れていたのであまり良くなかったのですが、正直驚きがありました。ただ、今年の戦いもですが、先輩そして今まで数年間の戦いも評価してもらえたので、ありがたいと思いました」

 秋は報徳学園の前に敗れ、近畿大会出場とはならなかった。だが、ベスト8まで勝ち上がることが出来た。この結果に大きく貢献した秋のキーマンは2人、主将で兵庫県選抜に選ばれた太田薫と副将の三浦泰正だ。

 「太田はショートで4番を担う攻守の要として、プレーでチームを引っ張ってくれました。ただ、三浦の方がチームに好影響を与えるような鼓舞や盛り上げ、良いモチベーションで戦うことが出来たと思います。元気よさというか、モチベーションが高いのが三浦なんです。そういったアグレッシブさがチームを前向きにしてくれました」

 主将、副将のコンビがチームを牽引したことが秋の8強にまでつながったが、21世紀枠推薦校に選ばれたことでチームの中で変化が訪れた。
 「推薦された、21世紀枠の候補、兵庫県の代表など形に現れると、より練習を頑張って取り組むようになりました」

 今回選ばれたことで、『これで甲子園で戦えるのか』と伝えることで、普段から『甲子園のレベルでやっていこう』と言っていることがより現実味を帯び、一層身を引き締めて高い意識で練習ができていることを吉田監督が感じていた。

 13日の発表で残念ながら近畿地区の推薦校からは外れてしまったが、現状も高い意識を保ったまま練習ができている。
 「外れましたが、『全国レベルの学校は兵庫にもいるんだから、そこに勝たないと夏の甲子園には行けない。だから引き続き高い意識で練習していこう』と伝えました。同時に、今回の結果は何かが不足しているからだということも考えられますので、そこを考えて、もっと高めていこうと考えて春・夏に向かっています」

 一冬を越えて、市立西宮がどのような変わるのか。春以降の戦いに注目したいところだが、今出てきた“考える”というワードこそが、市立西宮高校を支える1つの武器である。野球部の取り組みに迫った野球部訪問は後日公開予定です。

(記事=田中 裕毅

関連記事
【21世紀枠推薦校】磐城、敦賀ら9校が選出!!
【21世紀枠推薦校】21世紀枠推薦校の45校をチェック!
【21世紀枠推薦校】来春選抜32校を独断で予想!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】逸材揃いの昌平、埼玉栄との激戦を制しベスト4!四季連続の関東大会まであと1勝!

2024.05.03

【愛知】享栄が中京大中京に競り勝って8年ぶり8回目の優勝<春季大会>

2024.05.03

【長崎】瓊浦は長崎商と対戦、長崎日大と九州文化学園はそれぞれの地区準々決勝から登場<NHK杯地区予選組み合わせ>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>