【動画】山本由伸がつけた「43」を背負う前 佑囲斗(津田学園)にかかる期待
前 佑囲斗(津田学園)
オリックスバファローズから4位指名を受けた前 佑囲斗(津田学園)が仮契約を結んだ。背番号は山本由伸(都城出身)が背負っていた「43」を着けることになった。オリックスの背番号43は投手が多くつけており、過去にオリックス時代に262試合、103ホールドをマークした左腕・菊地原毅(相武台出身)、セットアッパーとして95年、96年のリーグ優勝に貢献した鈴木平(東海大一高 ※東海大翔洋)など渋く活躍している投手が多い。今回、山本が先発投手として最優秀防御率を受賞したことで、一気に注目が集まった。
その背番号を前が背負うわけだから、期待は大きい。前は高レベルなスライダーピッチャーだ。右スリークォーターから投げ込む直球は常時140キロ中盤だが、ここぞというときに決まる高めのストレートの威力は絶品。130キロ近いスライダーは打者の手元で小さく曲がり、打たせて取ることができる。
一定以上の制球力の高さがあり、落ち着いてピッチングできるところは同じ三重県のライバル・岡林勇希(菰野 中日5位)も一目を置いており、勝てる投手だと評価していた。
前は向上心が強い投手であり、日本代表で奥川恭伸(星稜出身)、佐々木朗希(大船渡出身)のピッチングを目の当たりにして、U-18ワールドカップが終わり、帰国から1週間後から精力的にピッチング練習に取り組んでいた。
現在、オリックスは山本、山岡泰輔(瀬戸内出身)を中心にハイレベルな投手が揃っており、競争は非常に激しい。そういう中で前はどんな刺激を受け、上達につなげることはできるか。
地道に物事を取り組める人間性からみても、チームを支える投手に成長してくれるに違いない。奇しくも山本と同じ4位指名の前。ぜひ大成することを願いたい。