村上宗隆は新人王なるか??村上とともに高校野球を騒がせた高卒2年目スラッガーの現在地
村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ) ※写真=共同通信社
11月26日、NPBのアワードが開催され、表彰選手が発表される。
注目したいのは新人王の受賞だ。新人王がかかっているのが、東京ヤクルトの村上宗隆だ。高卒2年目では歴代最多タイの36本塁打、最多の96打点をマークした。こうして、改めてみると同世代のスラッガーと比べても突出している。2017年、スラッガーとして騒がれた選手たちの現在地について紹介していきたい。
清宮幸太郎(早稲田実業出身 北海道日本ハム)は今季81試合で7本塁打33打点。高卒2年目で通算14本塁打51打点と例年の高卒選手ではかなり優秀な数字だが、ドラフト前の評判からすると、本人も、ファンも物足りなさを感じているだろう。
10月下旬には右ひじ手術も行った。同世代の中では一定以上の成績を収めているとはいえ、苦しい道のりを歩んでいる清宮は3年目で1年間通して成績を残すことができるか。
清宮と並ぶスラッガーとして注目された安田尚憲(履正社出身 千葉ロッテ)は今年は一軍出場なしに終わったが、二軍では19本塁打82打点、打率.258と別格の成績を残している。現在、プエルトリコのウインターリーグで修行中の安田。村上と比べて華やかな道のりではない。
だが、安田はその下積み生活の中でも黙々とこなせる人間性がある。高校時代も突如として大爆発して本塁打を量産する時期があった。3年目はそんな本塁打量産を見せてくれるかもしれない。
最後の夏で甲子園新記録となる6本塁打を達成した中村奨成(広島広陵出身 広島東洋)は今季も二軍で39試合、2本塁打9打点、打率.279と爆発的に数字を伸ばすことができず苦しい日々を送っている。これまでの中村に関する情報はコーチから厳しい指摘ばかりだ。ほかの3人に比べれば苦しい状況だが、少しずつ上積みを見せてほしい。
現在は村上が一歩リードしている状況だが、願わくは4人が一軍の主力選手となって球界を盛り上げることを祈りたい。