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平沢大河、郡司裕也ら主軸の活躍で仙台育英が優勝【2014年明治神宮大会・高校の部】

2019.11.13

高校野球界において今年最後の公式戦となる明治神宮大会が11月15日に開幕する。各地区の秋季大会を勝ち上がってきた10校が、秋王者を目指して戦うことになる。

 3年生が引退し、新チームで臨むことになるこの大会で新たな主役候補が生まれることも珍しくない。もちろん、過去の同大会に出場した選手たちからも多くのNPBプレーヤーが誕生している。そんな明治神宮大会だが、今回は2014年の高校の部を振り返ってみたい。

 2014年の同大会を制したのは仙台育英高校だった。エースは佐藤世那(元・オリックス)、「3番・遊撃手」に平沢大河(現・ロッテ)、「4番・捕手」には郡司裕也(現・慶応大/中日4位)と好選手が揃っており、圧倒的な強さを見せた。

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高校時代の平沢大河

 佐藤は全試合を1人で投げぬき、決勝の浦和学院高校戦で1点を失ったのみ。主軸の平沢は打率.500(10-5)、郡司も打率.417(12打数5安打)と結果を残している。この明治神宮大会で一気に注目された同校が、翌夏の全国高校野球選手権大会において準優勝を果たすことになる。

 翌春の選抜高校野球大会を制すことになる敦賀気比高校は、平沼翔太(現・日本ハム)がチームの中心だった。初戦は投手と遊撃手の2ポジションで出場し英明高校相手に勝利。つづく2回戦の九州学院高校戦では右翼手で出場。敗れはしたが、2打数1安打と気を吐いた。この大会で平沼は投手・内野手・外野手の「三刀流」でプレーしていたのである。

 静岡高校は鈴木翔平(現・西武)と堀内謙伍(現・楽天)とふたりのNPBプレーヤーが所属していた。初戦で東海大菅生高校相手に敗れたものの、「1番・中堅」で出場した鈴木は5打数4安打と大暴れしている。ちなみにこの試合で東海大菅生高校のマウンドを守ったのが、勝俣翔貴(国際武道大学/オリックス5位)である。

 奇しくも3人は同じパ・リーグの所属となった。すでに勝俣は野手に専念しており投打での対決は叶わないが、各選手たちの対戦や交流は楽しみのひとつとなる。一軍の舞台で相まみえる日が待ち遠しい。

 今年も同大会に出場した選手たちからNPBプレーヤーが生まれ、プロの舞台でも再び相まみえることを期待したい。

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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