関東一、日大三に競り勝つ!2011年以来の甲子園を目指す帝京の秋
田代 涼太
秋季東京都大会はベスト4が出揃った。創価 、帝京、都立城東、国士舘の4校が勝ち残った。
今回は関東一、日大三と実力校を撃破し、勝ち残ってきた帝京高校のこれまでの戦歴を見ていきたい。
◆秋季東京都大会
準決勝 創価
準々決勝 2-1 日大三
3回戦 9-7 関東一
2回戦 7-0 早大学院
1回戦 15-3 法政大高
◆2019年度 秋季東京都高等学校野球大会 一次予選 第13ブロック
C代表決定戦 7-0 聖パウロ学園
一次予選から2回戦までの3試合を全て7点差以上つけて勝利してきた帝京。3回戦では夏の甲子園ベスト8の関東一と対戦。これまでの3試合で合計29得点の攻撃力は健在で関東一の投手陣から7回で9得点を挙げる攻撃力を見せる。
8回、9回で3点を返し食い下がる関東一を振り切り、甲子園ベスト8を撃破すると、続く準々決勝日大三戦では、これまでの戦いとは一転してロースコアの投手戦の試合展開になるが、田代 涼太、柳沼 勇輝の継投で強力日大三打線を1失点に抑えるなど、ハイスコアの打撃戦にもロースコアの投手戦にも強い底力を見せてきた。この経験はこれからの試合に向け、財産となるだろう。
5試合で40得点の攻撃陣の中心となるのは5番・小松 涼馬か。関東一との3回戦では3打数3安打6打点の活躍を見せたように、ここ一番で大爆発できる勝負強さは実に頼もしい。次の準決勝創価との試合でも勝負強い打撃に期待したい。
投手陣の軸になるのは背番号10ながらエース的役割を果たす田代 涼太だ。ノーワインドアップから始動し、右足をゆったりと上げていき、軸足にしっかりと体重を乗せて、勢いよく踏み込んで、スリークォーター気味に腕を振っていく。常時130キロ~136キロの直球に加え、120キロ前半のスライダー、120キロ前半のツーシームはチェンジアップのように変化することもあれば、スクリュー気味に変化もする高度な変化球を武器とする。日大三との試合でも相手に的を絞らせない見事な投球を披露した。
帝京は2011年夏以来甲子園から遠ざかっている。現役の選手たちの中に甲子園を経験したことのある選手はいない。春の甲子園に向けあと2つ何が何でも勝ち取りたいところだ。