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千葉王者・習志野!今年のチームも粘り強さは健在だと証明した秋を振り返る

2019.10.30

千葉王者・習志野!今年のチームも粘り強さは健在だと証明した秋を振り返る | 高校野球ドットコム
優勝旗を持つ角田勇斗

 選抜では準優勝、そして夏の甲子園にも出場。2回戦で鶴岡東に敗れたものの、2018年の高校野球界を牽引した千葉の名門・習志野。またエース・飯塚脩人はU-18日本代表にも選出され、名実ともに全国クラスの投手にまで成長し、習志野の名はさらに全国に広めることが出来た。

 そんな習志野の新体制となり初めての大会を振り返っていきたい。

■秋季千葉県大会
1回戦 対芝浦工大柏 12対0 〇
2回戦 対県立船橋 8対1 〇
3回戦 対千葉黎明 4対2 〇
準々決勝 対成田 8対2 〇
準決勝 対木更津総合 5対4 〇
決勝 対拓大紅陵 14対3 〇

■秋季関東大会
1回戦 対前橋育英 7対3 〇
準々決勝 対東海大相模 6対12 ●

 千葉では8月より県大会に向けて地区予選が開幕するが、甲子園出場校・習志野は免除。9月21日に公式戦を迎えられた。

 旧チームから中心にいたエース・山内翔太をはじめ、主将・角田勇斗小澤拓海の二遊間。さらに櫻井亨佑和田泰征、そして高橋雅也のスラッガーと大きな戦力ダウンをせずに挑んだ芝浦工大柏戦では12得点と打線爆発。続く2回戦では新戦力・堀井遥斗の好投もあり、7回コールドと勢いはさらに加速していくように思えた。

 しかし、千葉の高校野球は戦国千葉と称されるように、一筋縄ではいかない。3回戦の千葉黎明ではサウスポー・千葉汐凱の巧みな投球の前に7回終わって1対2と追いかける展開。しかし習志野の強み、終盤の粘り強さが発揮され、櫻井と高橋の連続ホームランで4対2と辛勝で8強入りを果たす。

 準々決勝の成田戦では初回に5得点で主導権を握りベスト4に進出。関東大会まであと一歩のところで迎えたのが、ライバル・木更津総合。今夏の千葉大会準決勝でも対戦し、死闘を演じた両校が再び激突。試合は一歩も譲らぬ展開となり、9回終わって4対4。またも延長戦に入ると、12回裏、習志野が主将・角田のサヨナラ打で勝利。エース・山内の完投で関東への切符を掴み取った。

 決勝では拓大紅陵相手に打線が爆発し、14得点と快勝。晴れて千葉1位で関東大会に乗り込むと、初戦の前橋育英戦では1対2とビハインドで迎えた7回に一挙4点を奪取。得意の終盤の逆転劇で何とか8強入り。選抜へ一歩前進した。

 だが、準々決勝の東海大相模戦では5回に一挙6失点と3投手で12失点が響き敗戦。打線も相手投手陣から6得点奪ったが、逆転することはできなかった。

 これで選抜出場は微妙な立ち位置だが、来春以降も注目すべきチームであることは間違いない。旧チームを知るメンバーが最後にどんな結果を残すのか。また、習志野を代表するようなニュースター誕生はあるのか。成長した習志野の姿が見られることを楽しみにしたい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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