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4年連続愛媛県勢センバツ出場への登竜門 「秋季愛媛県大会」組み合わせ決まる

2019.09.25

 4年連続愛媛県勢センバツ出場への登竜門~9月25日(水)14時より「令和元年度秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会」の組み合わせ抽選会が、愛媛県松山市の「にぎたつ会館」において行われた。

 今大会は9月14日(土)からの3日間で南予地区で不参加となった津島を除き、東予地区23校22チーム(連合は今治西伯方分校・東予の1チーム)、中予地区21校19チーム(連合は小田上浮穴済美平成の3校連合1チーム)、南予地区は15校13チーム(連合は八幡浜工三瓶南宇和三間の2チーム)、計59校53チームが参加した地区予選を勝ち抜いた16チーム(東予地区6・中予地区6・南予地区4)が参加。

 

 組み合わせ抽選会では各校の責任教師ないし監督が参加し、まずは地区別のシード校を地区別協議により選出。残る1校とシード校順位を16名での投票で決し、シード校を第1シード・済美(中予地区)、第2シード・新田(中予地区)、第3シード・小松(東予地区)、第4シード・帝京第五(南予地区)とした上で、残る12校の責任教師ないし監督が会場到着順に予備抽選・続き本抽選を行い、組み合わせが決まっている(試合会場・試合順は雨天順延の際は変更可能性あり)。

4年連続愛媛県勢センバツ出場への登竜門 「秋季愛媛県大会」組み合わせ決まる | 高校野球ドットコム
宇和島東3本柱の1人・和田 真虎(2年)

今年は打撃が良い王者済美、甲子園出場の宇和島東らも参戦

  大会を簡単に展望すると、まず第1シード・済美ブロックでは高校通算27本塁打にまで伸ばした左翼手・山田 響(2年主将・右投右打・170センチ75キロ・新居浜ヤングスワローズ出身)をはじめ、新チームで投手から中堅手に転向し、ノーステップから俊足巧打を見せる山本 竜介(184センチ78キロ・右投右打・松山市立椿中出身)など切れ目がない打線が持ち味の済美に対し、主将も務める槍山 聡(2年・176センチ62キロ・左投左打・生駒リトルシニア<奈良>出身)ら多彩なを擁する川之江、地区代表決定戦で2投手によるノーヒットを達成した松山中央宇和島南の投手陣がいかに対抗できるかが注目点。

 第4シード・帝京第五ブロックは球速も140キロを超えた伊吹 聖矢(2年・投手・173センチ72キロ・右投右打・太田中央ボーイズ<東京>出身)、片山 維(2年・投手兼左翼手・176センチ76キロ・右投右打・五條ボーイズ<奈良>出身)と旧チームからの経験も豊富な帝京第五2本柱に、近年はどの大会でも安定した戦いを続ける新居浜南、中予地区代表決定戦では圧勝し勢いに乗る松山北。そして南予地区では新人戦・地区代表決定戦通じ上位から下位まで活発な打線が光った吉田が挑む構図となりそうだ。

 第3シード・小松ブロックには夏の甲子園に出場した宇和島東が同居。長瀧 剛監督は「打線が弱い。ウチは強くない」と謙遜するが、最速140キロ右腕・舩田 清志(2年・170センチ61キロ・右投右打・宇和島市立城東中出身)、最速141キロ右腕・和田 真虎(2年・180センチ81キロ・右投右打・宇和島市立三間中出身)、最速138キロ右スリークォーターの土居 毅人(2年・175センチ58キロ・右投右打・宇和島市立城東中出身)がそのまま残った投手陣は四国屈指である。

 加えて宇和島東は新人大会こそ甲子園出場により不参加ながら、9月1日(日)に開催された「第5回上甲正典監督記念試合」では土居、舩田の継投で済美に6対2と快勝。旧チームからのレギュラーである山本 圭吾(2年・右翼手・171センチ74キロ・右投左打・広島ヤングボンバーズ<広島>出身)をはじめとする強打は健在の小松や、明徳義塾を練習試合で破るなど前評判の高かった新居浜西を下した新居浜東。こちらも勢いに乗れば怖い今治北もいるが、ここは宇和島東優位の状況は動かないだろう。

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新田・古和田 大耀(1年・捕手)

新田が第2シードのブロックは激戦模様

 そして中予地区代表決定戦で松山聖陵の3年連続センバツを阻んだ新田が第2シードを獲得したブロックは激戦模様。新田の初戦は越智 良平監督が復帰した聖カタリナ学園。新田では4番を張る古和田 大耀(1年・捕手・174センチ92キロ・右投右打)、聖カタリナ学園では主将の山田 脩斗(2年・左翼手・165センチ70キロ・右投右打)をはじめ両校とも松山中央ボーイズ出身者が多く在籍しており、心理戦も含めた難しい展開が予想される。

 さらにここには元:愛媛マンダリンパイレーツ(四国アイランドリーグplus所属)主将の田口 大地が部長を務め、中予地区代表決定戦では北条に逆転サヨナラ勝ちした松山工と、東予地区予選では「球速は125キロくらいだが、投球の9割がストレート」(黒木 太雄部長談)のエース・江口 勝飛(173センチ62キロ・右投右打・四国中央市立土居中出身)らスタメンの半分以上が1年生を占める中、西条今治西という強豪を撃破した新居浜商もいる。なお、今大会は準決勝と決勝・3位決定戦をTVでは愛媛CATVをキー局とする県内CATV各局、ラジオはNHK松山放送局にて中継を行う予定だ。

 10月26日(土)・27日(日)、11月2日(土)・3日(日)の日程により徳島県内で行われる「令和元年度秋季四国地区高等学校野球大会」への出場枠は「3」。来年3月開催の「第92回全国選抜高等学校野球大会」へ向け、帝京第五松山聖陵(2年連続)に続く4年連続県勢出場への基盤を各校が勝ち上がりながらいかに整えていくかにも注目したい。

文=寺下 友徳

【秋季愛媛県大会】
大会日程・応援メッセージ

◇29日の試合予定

令和元年度(第72回)秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会
1回戦 済美    5  -  0    宇和島南 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム) 応援メッセージ
松山中央    3  -  1    川之江 今治市営球場 応援メッセージ
松山北    2  -  1    吉田 西条市ひうち球場 応援メッセージ
帝京第五    7  -  1    新居浜南 宇和島市営丸山公園野球場 応援メッセージ
小松    13  -  3    新居浜東 西条市ひうち球場 応援メッセージ
宇和島東    9  -  4    今治北 宇和島市営丸山公園野球場 応援メッセージ
新居浜商    3  -  2    松山工 今治市営球場 応援メッセージ
新田    8  -  1    聖カタリナ 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム) 応援メッセージ


この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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