News

タイミングにも気を配ろう!運動後のエネルギー補給

2019.09.27

タイミングにも気を配ろう!運動後のエネルギー補給 | 高校野球ドットコム
運動時間が長くなるときは、おにぎりなどでエネルギー源の補給を心がけよう

 練習や試合後に補食をとるチームや選手も珍しいものではなくなりました。体づくりのためとしてももちろんですが、使ったエネルギー源を補給するためにも食事と食事の間をつなぐ補食はとても大切な役割があります。エネルギー源が不足した状態で過ごしていると肉体的な疲労だけではなく、自覚的な疲労感も増えるといわれており、疲れを感じやすくなります。これが試合中であれば集中力の低下などにもつながるため、途中で「ガス欠」にならないようエネルギー源となる糖質を中心にとるようにしましょう。

 国際的に定められているアスリートの糖質摂取量に関するガイドラインによると、激しく長時間体を動かした後は体重1kg当たり8〜12gの糖質摂取が推奨されています。体重70kgの選手であれば1日にとらなければならない糖質量は560〜840gとなり、ご飯で計算すると約150gのお茶碗に換算して1日およそ10杯〜15杯のご飯を食べなければ間に合わないということになります。三度の食事だけでは補いきれない糖質を補食という形でとるようにすると、体に必要な量をとりやすくなります。

 さらに糖質をとるタイミングにも気を配ってみましょう。運動直後にエネルギー源を補給することが大切であるといわれていますが、これは枯渇したエネルギー源を素早く体に補給することで、筋肉内にエネルギー源をため込みやすくなるからだと言われています。よく「運動後のゴールデンタイム」として30分以内という時間を強調されがちですが、遅くとも運動後2時間以内までには糖質が補給できるように心がけましょう。

 野球の試合は少なくとも2時間程度はかかり、ウォームアップやクールダウンなどを含めるとさらに長い時間にわたって体を動かすことになります。練習時間が長くなる場合はその合間に補食をとることも必要ですし、夕方からの比較的短い練習でも練習後はやはりエネルギー源を補給する必要があります。疲労を体に残さず、ケガを予防するためにも運動中や運動後のエネルギー補給をぜひ充実させるように実践してみてくださいね。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

タイミングにも気を配ろう!運動後のエネルギー補給 | 高校野球ドットコム~関連記事はこちらから~
受動握力と指の力を鍛える
投手必見!練習や試合後に意識したいクールダウン
野球のプレーに欠かせない回旋動作を担う胸郭の働き
トレーニングで技術力を上げるためには

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.04

【春季愛知県大会】注目の師弟対決の決勝、享栄が中京大中京を下して8年ぶり8回目の優勝

2024.05.04

1500人近くの中学生が肩肘検診を一斉に受ける!ポニーのお祭り行事・ポニーフェスタは今年も大盛況!

2024.05.04

【新潟】東京学館新潟、糸魚川がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.05.04

【神奈川春季大会】東海大相模・藤田琉生が涙の1失点完投!昨秋準決勝で敗れた横浜相手にバットでもリベンジ果たす!

2024.05.04

【石川】日本航空石川、星稜、小松大谷、金沢学院大附が4強入り<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.29

東海大相模の149キロ右腕・福田拓翔が6回10奪三振の快投!「甲子園で150キロを投げたい」とセンバツV・健大高崎の石垣をライバルに!

2024.04.29

【石川】金沢、遊学館がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>