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広島・永川が現役引退を発表 広島新庄高初のプロ野球選手

2019.09.07

 松坂世代(1980年4月2日〜1981年4月1日生まれ)の投手がまたひとり球界を去る。広島の守護神として活躍した永川勝浩が引退を発表したのだ。

 今シーズンはここまで一軍登板がなく、二軍でも18試合で防御率6.19と苦しんでおり、来シーズン以降の去就が注目されていた。

 永川はタイトルの獲得こそないが、これまで526試合に登板し球団最多となる165セーブをマーク。フォークボールを武器とし、中継ぎで長きに渡りチームを支えてきた存在である。

 そんな永川は亜細亜大学から2002年ドラフトにおいて、自由獲得枠で広島に入団した。大卒での入団のため取り上げられる機会は多くないが、広島新庄高校の出身でもある。

その他OBは田口麗斗と堀瑞輝

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高校時代の堀瑞輝と田口麗斗

 広島新庄高校は2014年春の選抜高校野球(以下、春の甲子園)で初めて甲子園に出場。その後、2015年と2016年の全国高校野球選手権(以下、夏の甲子園)に出場しており、近年は名前を耳にすることも多い。

 しかし、永川の在籍していた当時に甲子園への出場はなく、決して強豪校ではなかった。また、ドラフト指名されたOBも永川が初めての存在である。

 そんな広島新庄高2人目のドラフト指名選手が田口麗斗(巨人)である。田口は3年夏(2013年)の広島大会決勝で、瀬戸内高校の山岡泰輔(オリックス)との投手戦が今でも語り草になっている。

 延長15回0-0の熱戦を投げぬき、さらに0-1で敗れた再試合でも完投。甲子園には手が届かなかったものの、強烈なインパクトを残した。

 その田口と入れ替わりで入学したのが堀瑞輝(日本ハム)だ。2014年春、2015年・2016年夏と3度の甲子園に出場。2016年ドラフト1位で日本ハムへと入団し、先発、中継ぎ両方の役割で活躍中。今後のチームを支えていく存在として期待されている投手でもある。

 このように2018年ドラフトまでに同校からは3人の投手がプロ入りを果たしている。近年は甲子園にも複数回出場しており、OBから3人しかプロ野球選手が誕生していないのは少し意外かもしれない。

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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