安藤岳(武蔵府中シニア)が口にした感謝の言葉、共に全国制覇を目指した機能性抜群のグラブ
グラブについて語る安藤岳(武蔵府中シニア)
リトルシニアの強豪として、長年その名を鳴らし続ける武蔵府中シニア。夏の全国大会である、第47回リトルシニア日本選手権大会への出場は惜しくも叶わなかったが、今年も実力者を多く揃えたチームであった。
そんな武蔵府中シニアの主力投手の一人として活躍したのが、右腕の安藤岳だ。伸びのある直球を軸に、2年時から主力投手として活躍し、3月には春の全国大会である第25回日本リトルシニア全国選抜野球大会に出場した。
今回はそんな安藤に、グラブへのこだわりについて伺った。
安藤が相棒として、2年4ヶ月の間使い続けたのが黒いミズノ・グローバルエリートのグラブだ。安藤はこのグラブを選んだ理由に「軽さ」を挙げる。
「もともと小学校の時から、軽めで小さいグラブを使っていました。メーカーというよりも自分は軽さ操作性を重視しました。
置いてあった中で一番軽いと感じたグラブで、ショートバウンドやゴロも取りやすいです」
シートバッティングに登板する安藤岳(武蔵府中シニア)
そんなグラブとの思い出に、安藤は去年のリトルシニア日本選手権大会を挙げる。準決勝で静岡裾野シニアと対戦した武蔵府中シニアは、先発マウンドに安藤が上がった。だが、序盤から相手打線に打ち込まれた安藤は5失点を喫して、結果は11対5で敗れた。
「自分が打ち込まれてしまい、その試合から少しずつ自分の中でピッチングを変えていかなければいけないなと思うきっかけの試合でした。その時の悔しさも一緒に経験したグラブです」
全国制覇を目指して、名門のマウンドに立ち続けた安藤。その夢は叶わなかったが、気持ちはすでに高校野球へと向いている。
中学野球の舞台を後にし、2年4ヶ月の間連れ添って相棒に安藤は感謝の言葉を口にした。
「今までありがとう」
悔しさと感謝の気持ち持って、安藤は次のステージへと進む。
(取材・栗崎 祐太朗)