News

吉田輝星、石川雅規、石山泰稚、秋田県勢の躍進

2019.06.20

 日本ハムのドラフト1位ルーキー吉田輝星がついにベールを脱いだ。ダルビッシュ有(現・カブス)や大谷翔平(現・エンゼルス)と同じく、交流戦で初登板のマウンドに上ったのである。

 そのデビュー戦は6月12日に札幌ドームで行われた広島戦だった。初回から満塁のピンチを招くなど苦しい立ち上がり。2回に1点を失い、球数もここまで52球と5回まで投げきることは不可能に思えるほどの序盤だった。

 しかし、ここから立て直したのが吉田輝のすごいところ。3回以降は會澤翼の二塁打1本に抑え、5回を投げきった。この時点で日本ハムは1点のリードがあり勝利投手の権利を持ってマウンドを降りている。

 結局、この日の吉田輝は5回1失点、被安打4、奪三振4、与四球2、球数は84球と上々の内容にまとめ上げた。以降は中継ぎ陣が踏ん張り、みごと初登板初勝利をマークしている。

 吉田輝は高校時代のチームメート数名が見守るなか、最高のスタートを切った。

ヤクルトのふたりが貫禄の投球

吉田輝星、石川雅規、石山泰稚、秋田県勢の躍進 | 高校野球ドットコム
金足農業時代の吉田輝星

 吉田輝に沸いたその3日後。6月15日に行われた西武対ヤクルト(メットライフ)の一戦。この試合で石川雅規石山泰稚、ふたりの秋田県出身者が活躍した。

 先発の石川は初回から強力西武打線に的を絞らせず、7回まで無失点投球とベテラン健在をアピールする。つづく8回1死一、二塁の場面で降板。リリーフ陣が打ち込まれたものの7回1/3を2失点と堂々の投球を見せた。

 石川降板後に逆転を許したヤクルトだが、9回に打線が奮起し再逆転。最終回のマウンドに登ったのは石山だった。5月上旬にコンディション不良で離脱してから復帰したばかり。その復帰後、はじめて9回のマウンドに上った石山は、西武打線を圧倒。2つの三振を含む三者凡退で切り抜け、4月30日以来のセーブをマークした。

 石川は秋田商業高校、石山は金足農業高校とともに秋田県の高校出身。話題は黄金ルーキーの吉田輝一色となっているが、秋田県出身者の先輩たちも負けていない。

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>