横浜、高松商に9点差大逆転!4連勝で招待試合を終える
高松商戦4番手リリーフで最速147キロ6回10奪三振3安打2四球無失点の横浜・及川 雅貴(3年)
横浜、高松商に9点差大逆転!4連勝で招待試合を終える
6月9日(日)・香川県高松市のレクザムスタジアムで2019年度(令和元年度)香川県高等学校野球連盟招待試合2日目。前日に春季香川県大会優勝(第101回全国高等学校野球選手権香川大会第2シード)の四国学院大香川西を9対3、同大会準優勝(同第3シード)の尽誠学園を14対0で下し連勝した横浜(神奈川)は、第1試合でセンバツ1勝・春季四国大会ベスト4で第101回全国高等学校野球選手権香川大会第1シードが決まっている高松商、第2試合で春の県大会3位・第101回全国高等学校野球選手権香川大会第4シードの香川県藤井(以下、藤井)と対戦した。
第1試合では序盤、高松商が攻守に躍動。初回に6番・新居 龍聖(3年・捕手)の2点適時打などで4点を先取すると、3回裏には5番・浅野 怜(3年・右翼手)の2ランなどで5点を追加。9対0と大きくリードする。
しかし「1点ずつ返していこうという意識がベンチで共有できていた」(主将・内海 貴斗<3年・二塁手>)横浜はここから一気に反転攻勢へ。4回表に5番・及川 雅貴(3年)の2日連続となる右越3ランなどで4点を返すと、続く5回表には3番・度会 隆輝(2年・三塁手)の右翼線2点二塁打などで8対9と1点差に。そして6番・吉原 大稀(3年・一塁手)は高松商2番手の初球を高々とバックスクリーン左に運ぶ逆転3ラン。
これが横浜スタジアム開催の全国高等学校野球選手権神奈川大会であれば35,000人の大観衆が蜂の巣をつついたような騒ぎになるであろう大逆転で11対9とした横浜は、その後も7回表に1番・小泉 龍之介(3年・中堅手)、度会の本塁打などで着々と加点。投げても4回裏から4番手マウンドに上がった及川が「春以降はじめての連投だったけど、指のかかりがよかった」最速147キロマークのストレート、130キロ前後のスライダーを駆使し6回87球3安打10奪三振2四球無失点で締め、横浜が2時間57分の熱戦を制し16対9で高松商に勝利している。
なお、帰路航空便の都合により15時半までの時間限定試合となった第2試合でも横浜は2回表に0対2から一挙5点を奪うなど最後まで粘りを示した藤井を2回裏に逆転し8対6(8回表終了時間切れコールド)で勝利。横浜は昨秋の報徳学園(兵庫)、春開催でははじめてとなる香川県高等学校野球連盟招待試合を4連勝し、「逆境に立たされてもひっくり返せることが示せた」(内海)2日間の実りある香川県遠征を終えた。
取材=寺下 友徳
あわせて読みたい!
◆横浜・及川雅貴、松本隆之介の左腕コンビが香川で147キロ躍動!