News

今大会躍進中!意外に多い? 大分県の高校出身のプロ野球選手

2019.04.01

 高校野球選抜大会(以下、春の甲子園)では日々熱戦が繰り広げられている。ドラフト候補の及川雅貴擁する横浜高校、奥川恭伸擁する星稜高校はともに早い段階で姿を消した。

 そんななか、明豊高校、大分高校の大分県勢が揃って1回戦を突破。大分県勢2校が初戦を突破したのは史上初めてのことだという。過去を見ると、大分県の高校で全国制覇を成し遂げたのは津久見高校(春:1967年、夏:1972年)のみ。それも50年近く前のこと。

 ここ数年では明豊高校が2017年に全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)でベスト8へ進んだのが最高成績。全国大会で実績を残しているとはいいがたい。

そんな大分県勢だが、現役プロ野球選手は決して少なくない。

源田壮亮、内川聖一らが大分出身

今大会躍進中!意外に多い? 大分県の高校出身のプロ野球選手 | 高校野球ドットコム
大分商出身の源田壮亮     大分工出身の内川聖一

 大分県の高校出身である現役プロ野球選手でもっとも実績を残しているのは、ソフトバンクの内川聖一大分工業高校)だろう。高校時代は春夏の甲子園ともに出場はなかったが、2000年ドラフト1位で横浜(現・DeNA)へと入団する。2008年にブレイクすると、2011年からはソフトバンクでプレー。昨シーズン2000本安打も達成し名球会入りを果たした現役屈指の安打製造機である。

 内川とチームメートの今宮健太明豊高校出身。球界屈指の守備力を誇り、ソフトバンク不動の遊撃手としてチームを支えている。さらには昨年の日本シリーズで一躍全国区となった甲斐拓也楊志館高校からプロ入りを果たしており、大分県出身だ。さすが同じ九州の福岡のチームと言ったところだろうか。

 ソフトバンク以外では巨人の山口俊がそうだ。2005年ドラフト会議で1巡目指名を受け、柳ヶ浦高校から横浜に入団。現在は巨人のローテーション投手として奮闘している。

 その他にも大分商業高校出身の源田壮亮(西武)、藤蔭高校出身の一岡竜司(広島)など主力選手を多く輩出しているのである。

 県勢としての実績が少ないこともあり、大分県の高校が大きく取り上げられることは多くない。しかし、思いのほかプロ野球の世界で活躍している選手は多い。もしかしたら、今大会に出場している選手の中から、未来のスターが生まれるかもしれない。

【大分県の高校出身の現役選手】

今大会躍進中!意外に多い? 大分県の高校出身のプロ野球選手 | 高校野球ドットコム
明豊高校時代の浜田太貴

 ※2019年NPB支配下登録選手
 <大分商業高校>
 笠谷俊介(ソフトバンク)
 川瀬晃(ソフトバンク)
 源田壮亮(西武)
 広沢伸哉(オリックス)

 <明豊高校>
 今宮健太(ソフトバンク)
 浜田太貴(ヤクルト)

 <中津商業高校>
 奥村政稔(ソフトバンク)

 <柳ヶ浦高校>
 山口俊(巨人)
 田中瑛斗(日本ハム)

 <鶴崎工業高校>
 小石博孝(西武)

 <藤蔭高校>
 一岡竜司(広島)

 <大分高校>
 佐野皓大(オリックス)

 <日出暘谷高校>
永野将司(ロッテ)

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】鹿島学園が逆転勝利!左腕コンビのリリーフで樹徳との接戦を制する!

2024.05.17

【宮城】石巻、古川がサヨナラで初戦を突破、東北学院榴ケ岡・佐々木健が完封<春季県大会>

2024.05.17

【春季関東大会注目野手一覧】超高校級のショートトリオ、健大高崎の強肩捕手など24人の逸材野手をピックアップ!

2024.05.18

国民的人気だった韓国の高校野球はなぜ凋落したのか? “韓国の甲子園球場”の撤去、少数エリート制度の弊害……【韓国高校野球事情③】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?