松山聖陵、地域の声援パワーに聖地初勝利へ!
愛媛県寄贈の応援旗を手に記念撮影する愛媛県・松山聖陵関係者
3月23日(土)に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する「第91回選抜高等学校野球大会」において2年連続2度目の出場を果たした松山聖陵(愛媛)野球部が、3月5日(火)・6日(水)の両日、一連のセンバツ壮行行事で地域の声援を受けた。
5日・16時からは岡 豊学校理事長、渡部 正治学校長、高橋 慎吾部長、中本 恭平監督、根本 大蓮主将(新3年・投手)が松浦 彰浩・愛媛県高等学校野球連盟理事長と共に愛媛県庁での「愛媛県応援旗贈呈式」に出席した。
席上、中村 時広・愛媛県知事からは「昨年、愛媛県では西日本豪雨災害がありました。(夏に甲子園出場した)済美高校には『ぜひ頑張って、被災地を元気にしてくれ』という言葉で送り出して頂いたところ、見事に球史に残るような好ゲームで愛媛県全体に元気を与えてくれました。まだまだ被災地は大変な状況が続いていますので、まったく同じ言葉を送らさせて頂きます。愛媛県の代表として胸を張って戦ってきてください」と激励の言葉が贈られると、一同は気持ちを新たに襟を正していた。
翌6日には11時から学校体育館で「選抜旗贈呈式」を挙行。野球部全部員を代表して選抜旗を受け取った根本主将は1・2年生約700人と教職員を前に「皆さんの声援を力にして、甲子園初勝利を目指して頑張りたい」と誓いを述べた。
そして同日17時20分からは渡部校長、高橋部長、中本監督と甲子園一次登録メンバーが松山市役所での松山市・学校後援会、同窓会主催の「甲子園出場壮行会」へ。主催者あいさつ、メンバー紹介、花束贈呈、「このチームはチームワーク、集中力は今までのチームにないものを持っている。高い目標を持って松山の名を高め、聖陵の名をとどろかせてくれるとと思っている」(渡部校長)、「全員野球で勝利を目指してがんばります」(根本主将)あいさつの後は、応援団によるエール、吹奏楽部による校歌吹奏により、1階ロビーはまるで甲子園のアルプススタンドのような華やかさに包まれた。
なお、松山聖陵は3月7日(木)より12日(火)まで29選手参加で毎年恒例の沖縄遠征を実施し、以後は甲子園入りまで以下の日程で練習試合を戦う予定。「多くの方々の声援を頂き、僕も松山市出身のなので感謝の気持ちでいっぱい。練習試合では実践の中で出た課題を克服していきたいし、機動力がどこまで使えるか試していきたい」と語る30歳・中本 監督の下、彼らは甲子園3度目での悲願・聖地初勝利と、その先のチーム目標「ベスト8以上」を目指し練磨の日々に入る。
松山聖陵センバツ甲子園入りまでの練習試合予定
3月
8日(金) 嘉手納(嘉手納高校グラウンド)、沖縄尚学(沖縄尚学グラウンド)
9日(土) 宜野湾、浦添商(浦添商グラウンド)
10日(日) 那覇商、美来工科(美来工科沖縄グラウンド)
11日(月) 沖縄水産*ダブルヘッダー(沖縄水産グラウンド)
16日(土) 土佐、慶應義塾(高知県立春野運動公園野球場)
17日(日) 伊東商、尽誠学園(尽誠学園グラウンド)
18日(月) 岡山学芸館*ダブルヘッダー(岡山学芸館グラウンド)
19日(火) 甲子園練習
(文:寺下 友徳)