News

清宮、村上がOP戦で快音! 強打者の高卒2年目はどうだった?

2019.03.07

 プロ野球はオープン戦が始まり、全国各地で快音が響いている。なかでも注目を浴びるているのが、19歳の清宮幸太郎(日本ハム)と村上宗隆(ヤクルト)だ。3月2日のオープン戦ではふたりが揃って本塁打を放った。

清宮、村上がOP戦で快音! 強打者の高卒2年目はどうだった? | 高校野球ドットコム
高校時代の清宮幸太郎(日本ハム)  村上宗隆(ヤクルト)

 さて、清宮、村上は高卒2年目となるシーズンを迎えることになる。現在、球界を引っ張っている選手たちの高卒2年目はどのようなシーズンだったのだろうか。

丸佳浩は高卒2年目までに一軍出場なし

清宮、村上がOP戦で快音! 強打者の高卒2年目はどうだった? | 高校野球ドットコム
高校時代の丸佳浩(巨人)

 このオフにもっとも注目を集めたと言っても過言ではない丸佳浩(巨人)は、2007年の高校生ドラフト3巡目で千葉経済大付属高校から広島へと入団する。その一軍初出場は2010年のことだった。そう、2年目まで一軍出場は「0」だったのである。この年に14試合に出場し、翌2011年にレギュラーへ定着。そこからキャリアを積み上げ球界を代表する選手へと成り上がっていく。

 2017年に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシックにおいて日本の4番として活躍した筒香嘉智(DeNA)は、2009年ドラフト1位で横浜高校から横浜(現・DeNA)へ入団する。ルーキーイヤーにおける一軍出場は3試合、本塁打は1本だけだった。翌2011年に40試合に出場し8本塁打を記録。故障はあったものの、そこから成績はうなぎのぼり。2016年には本塁打と打点の2冠王に輝いている。

 前人未到となる3度のトリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)。2010年ドラフト1位で履正社高校からヤクルトへと入団。1年目は公式戦での出場はなく、クライマックスシリーズで一軍初出場。2年目もわずか26試合の出場で1本塁打、0盗塁に終わっている。頭角を現したのは2013年のこと。つまり高卒3年目だった。94試合に出場し打率.283(350打数99安打)、3本塁打、26打点、9盗塁とブレイクの兆しを見せた。以降の活躍は記すまでもないだろう。

 このように、球界を引っ張るトップ選手たちでも、高卒2年目に一軍で結果を残すことはできなかった。にもかかわらず、清宮と村上はすでにレギュラーを期待されている。

 もしかしたら、とんでもない化物が同時に誕生したのかもしれない。

【高卒2年目成績】

丸佳浩(広島)※現・巨人

(2009年)一軍出場なし

筒香嘉智(DeNA)

(2011年)40試合/打率.143(7打数1安打)/1本塁打/1打点/0盗塁

山田哲人(ヤクルト)

(2012年)26試合/打率.250(44打数11安打)/1本塁打/1打点/0盗塁

(記事=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.15

【北海道】駒大苫小牧がサヨナラ、旭川実、東海大札幌などが全道大会へ<春季全道大会支部予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?