ロッテにレアードが加入! 安田尚憲、平沢大河に与える影響は?
1月の半ば、ロッテが昨年まで日本ハムでプレーしていたブランドン・レアードを獲得した。2015年の来日から4年間で放った本塁打は131本。2016年にはパ・リーグ本塁打王に輝いている長距離砲だ。
2018年のチーム本塁打78本は12球団ワーストだった。それだけに大きな補強となったことは間違いない。また、本拠地である[stadium]ZOZOマリンスタジアム[/stadium]はこのオフに改修を行っており、「狭くなる」。投手にとって見れば死活問題ではあるが、長距離砲のレアードにとっては願ってもないことだろう。同じく新外国人選手のケニス・バルガス、そして昨年結果を残した井上晴哉。長距離砲が一気に3人となった打線は相手チームの驚異となりそうだ。
このレアードの獲得によって、内野手争いは一段と熾烈になる。井口資仁監督はレアードを一塁、三塁、指名打者そして外野と複数のポジションで起用することを示唆。その他の選手の状態を見ながら、起用法を定めていくことになりそうだ。
平沢大河、安田尚憲の「壁」が高くなる
高校時代の平沢大河(左)、安田尚憲
ロッテの内野争いを見渡すと、ふたりの高卒ドラフト1位が浮かび上がってくる。安田尚憲と平沢大河だ。高卒2年目となる安田は、三塁がメインポジションだ。当初は鈴木大地との争いが濃厚だったが、ここにレアードも加わることとなり、壁は高くなった。
そして平沢だ。昨年は出場機会を得るため本職ではない右翼での出場がメインだった。しかし今年は、「遊撃手で勝負したい」と契約更改後の会見で語っており、藤岡裕大と勝負するつもりだった。もし、レアードが三塁を守ることになれば、鈴木が遊撃に回ってくる可能性ももちろんある。そうなると乗り越えなければいけない壁は当然高くなる。
レアードの加入が与えるドラフト1位の「金の卵」たちへの影響は大きい。チームの成績向上だけでなく、競争をもたらすことになるからだ。もちろん競争が激しくなることはチームにとって悪いことではない。安田、平沢といったドラフト1位で入団してきた「金の卵」たちはこの激しい競争を勝ち抜き、レギュラーを奪うことができるだろうか。レアードの獲得で活性化したロッテの内野手争いに注目したい。
(記事=勝田聡)