お風呂でできるセルフコンディショニング
バスタイムは絶好のコンディショニングタイム。毎日の習慣にしよう。
普段、あまり気にしないでお風呂に入っている…という選手も少なくないかもしれませんが、入浴時間はセルフコンディショニングのための貴重な時間にすることができます。体力的・精神的な疲れを翌日に持ち越さないためにも、お風呂の入り方やその中でできるコンディショニングなどを確認してみましょう。
●のぼせないように長く湯船につかる
寒い時期になってくるとさすがにシャワーだけで済ますということは少ないと思います。体を中からしっかりと温め、全身の血流を良くするためには湯船につかることを習慣にしましょう。ただし熱いお湯に長く入っていると、そのうちのぼせてしまいますので、気持ちがいいと感じる程度の温度で眺めにつかるようにします。お湯の温度や時間には個人差もありますが39~40℃程度のお湯に、最低でも10分程度はつかるようにしてみましょう。
●足首を柔らかくする
湯船の中で正座をすると脛の前側にある筋肉が伸ばされるのでストレッチ効果が見込めます。また水の中であれば浮力が働くため、普段正座をするときに比べると楽に長い時間できるというメリットもあります。これを毎日お風呂に入っているときに続けていくと次第に足首の動きもよくなって、硬さが改善されるようになります。
●手首と指のストレッチをする
細かい部位のストレッチは時間をかけて行う機会が少ないと思いますが、お風呂に入ってゆっくりしている時間を利用して、手首や指一本一本を動かしながらストレッチをしてみましょう。特に指は関節を1つずつ丁寧に動かすようにすると、指先の動きも良くなります。指の関節まで丁寧にケアをしていくと、投手であれば変化球を投げる際、指先にボールがかかりやすくなるのでオススメです。ただし試合直前に行わず、普段からストレッチを継続しておき、ピッチングで変化球の「かかり」を事前に確認しておきましょう。
文:西村 典子
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