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平沢大河はどうなる?高校時代は遊撃手も外野へコンバートされた選手達

2018.09.03

 高校時代に遊撃手でプレーしていた選手が、プロ入りするとコンバートされるケースは多い。

平沢が小学生以来の外野でスタメン定着

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平沢大河

 ここ最近では平沢大河がショートから右翼にコンバートされつつある。ルーキーイヤーから次世代の遊撃手として大きな期待をかけられていたが、レギュラー定着には至らず、昨年のドラフトでは即戦力の藤岡裕大が入団。定位置を完全に奪われ、出場機会を得るために右翼でプレーしているのだ。

 小学生以来の外野守備ということもあり、ミスはまだまだ見受けられるがそれでも着実に成長しているように見える。今後、井口資仁監督がどのように起用していくかはわからないが、たとえポジションが変わったとしてもロッテの中心選手に育つことを期待したい。

福留は外野転向後に5度のゴールデングラブ賞

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横浜隼人時代の宗佑磨

 福留孝介(阪神)も遊撃手から外野へとコンバートされた選手のひとりだ。PL学園高校時代は2年時から背番号「6」を背負い、3度の甲子園に出場。3年夏(1995年)の大会では2打席連続本塁打を放つ「打って守れるスラッガー」だった。

 同年のドラフト会議で7球団競合と最高の評価を得たが、意中の球団が交渉権獲得できなかったため日本生命入り。その後、指名解禁となった1998年のドラフトで逆指名により中日へと入団する。3年目までは主に三塁・遊撃を中心とした内野として起用されていたが、4年目に外野へとコンバートされた。

 その年に初めてのゴールデングラブ賞を受賞する適応力の高さを見せ、昨シーズンまでに同賞を5度受賞している。アマチュアの強豪チームで遊撃手を守っている選手は、やはり身体能力が高いということだろう。

 開星時代に背番号「6」で甲子園出場もある梶谷隆幸(DeNA)もそうだ。プロ入り後も遊撃手で出場していたが、ミスも多く外野へと転向。守備の負担が少なくなったからなのか、盗塁数も格段に増えコンバート初年度に盗塁王にも輝いている。

 今シーズンは宗佑磨(オリックス)も外野へとコンバートされた。宗は横浜隼人時代に甲子園出場は叶わなかったが、身体能力が高いことで注目されていた。2014年ドラフト2位でオリックス入りした後も遊撃手で起用されていたが、今春のキャンプから外野に挑戦。序盤戦から「1番・中堅」でスタメンに定着。故障もあり現時点では離脱しているが、来シーズン以降が楽しみな存在だ。

 高校時代に遊撃手を守っていながら、プロ入り後に外野へ転向するケースは少なくない。平沢は福留や梶谷のように外野として起用されていくのか、それとも再び藤岡らと遊撃の争いに加わっていくのだろうか。

 今後の動向に注目していきたい。

(文:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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