足首の硬さを克服する
足指と手指で握手して足首を回す
足首の柔軟性はパフォーマンス向上だけではなく、ケガを予防するためにも必要不可欠なものです。両膝を抱え、しゃがみこんだときにかかとが浮かず、後ろに体勢を崩すことなくその姿勢がキープできるでしょうか?どうしてもかかとが浮いてしまうという場合は足首の柔軟性が低下していると考えられます。足首の硬さは、足関節捻挫など直接的なケガだけではなく、地面から受けるストレスを膝や腰などに伝達してしまうため、膝や腰などに痛みをもたらすことがあります。
足首を柔らかくするために、立った状態でつま先を地面につけて内回し、外回しとそれぞれに回すことが多いと思いますが、足首の動きをよりよくするためには座った状態で足首をしっかり抱えて回すようにしましょう。座った状態で足を組み、足首を同じ側の手で抑え、反対側の手でつま先を保持して左右にゆっくり回します。また足指の動きを意識させるためには足指と手指を組み、握手した状態で回すとより効果的です。左右10回程度まわして、反対側の足首も同様に行いましょう。
また脛の前側の筋肉が硬くなるとやはり足首の動きが悪くなりますので、入浴時に正座をして足首の前側を伸ばすようにすることもオススメです。お湯の中では浮力が働くので全体重が足首にかかることはなく、お湯につかって体が温まった状態は筋肉の柔軟性を高めます。時間は1〜2分程度と短くても構いません。かかとをつけた状態で膝を抱えて座ることができないという人や、足首が硬く、膝や腰に不安を感じている人は、ぜひこうした足首の硬さを改善できるように日頃から意識して行うようにしてみましょう。
文:西村 典子