試合レポート

高島vs彦根総合

2018.09.18

高島がコールドで彦根総合を破る

高島vs彦根総合 | 高校野球ドットコム
5打数5安打と大活躍した高島の武田信英

 高島彦根総合の試合は後半に集中打を見せた高島が8回コールドで勝利した。

 前半は投手戦となる。高島先発の古谷 秀磨(2年)は外角にストレートをキッチリ投げ込み、彦根総合打線を翻弄する。一方の彦根総合は1年生左腕の中村 拓海がノビのある直球を武器に要所を抑え、得点を許さない。

 5回まで両チーム無得点で拮抗した展開だったが、グラウンド整備明けの6回表に試合が一気に動く。高島は一死から連打で一、二塁とすると7番の小島 太成(2年)が左中間を破る2点適時打を放ち、ついに均衡を破った。なおも二死一、三塁とチャンスは続き、1番の梅村亮(2年)の右前適時打でリードを3点に広げる。

 さらに二死一、二塁から3番・馬場 善誠(2年)の右前適時打で2点を追加すると、中村拓をマウンドから引きずり下ろし、遊撃手の羽根田 利樹(2年)がマウンドへと上がる。羽根田は4番の八木 海那斗(2年)に適時打を浴びて1点を失うが、後続を断ち切り、味方の反撃を待つ。

 流れを引き寄せたい彦根総合は7回裏に一死から5番の清川 修平(2年)がライトオーバーの三塁打を放ち、得点のチャンスを作る。しかし、後続が倒れて得点を奪うことができない。

 7回は無失点に抑えた羽根田だったが、8回は3連続四球と制球を乱すと、暴投と適時打で2点を奪われ、3番手の中村 昂暉(2年)にマウンドを譲る。しかし、代わった中村昂も勢いづいた高島打線を止めることができずにこの回4失点。点差を10点に広げられてしまった。

 彦根総合は8回裏、この回から登板した2番手の長谷川 武流(1年)から一死満塁のチャンスを作るが、最後は羽根田が併殺に倒れて試合終了。前半の接戦からは思いもよらぬ大差で決着がついた。

 高島は5回まであと一本が出ない展開が続いていたが、6回の集中打は見事だった。上位から下位まで切れ目のない打線で台風の目となるかもしれない。

 選手15人の彦根総合は中盤までよく戦ったが、相手に流れが傾いてから踏ん張ることができなかった。勝機も十分にあった試合だけにもったいない後半戦となったが、これを糧に粘り強さを身に着けてほしい。

(文=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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