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秋の岐阜開幕!鍛治舎体制で強化中の県岐阜商、中京学院中京、夏の覇者・大垣日大が中心か

2018.09.03

県岐阜商に注目が集まるが、中京学院大中京に夏の代表校大垣日大、岐阜第一も要注意

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3月から県岐阜商監督に就任し着実にチーム力をアップさせている鍛冶舎巧監督

 夏休みが終わって9月の2週目の週末となる8日から、岐阜県では早速秋季県大会が始まる。

 注目は何といっても県岐阜商である。秀岳館で3大会連続ベスト4進出などを実現させて、その手腕が高く評価された鍛冶舎巧監督が、この3月から母校県岐阜商監督に就任した。春からスイングを含めて、すべてのスピードアップを掲げて取り組んできた。また、秀岳館時代から徹底していた、追い込まれてからのノーステップスイングで粘っていく打撃もチームに定着させている。

 夏は3回戦で市岐阜商に屈したものの、新チームとなっての岐阜地区予選では堂々の1位通過。着実にチーム力は上がっているとみていいであろう。打線は1年生ながら旧チームで正選手となっていた佐々木泰君や加藤駿希君と内野陣はしっかりとしている。投手陣は松井大輔君に1年生の森大河君、西内勇人君らが地区予選では投げた。秋季大会へ向けて、新たな選手か台頭してくる可能性もある。

 地区1位で第一シードとなっている県岐阜商だが、このゾーンで大垣商、さらには岐阜地区3位の岐阜や近年安定した力のある帝京可児などと当りそうだ。

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優勝候補の一つに挙げられる中京学院大中京

 県岐阜商が注目されながら大会は進んでいくであろうが、やはり夏の代表校の大垣日大中京学院大中京は強い。夏は準々決勝で大垣日大に敗れた中京学院大中京はエース不後祐将君と藤田健斗君のバッテリーがそのまま残ったのは強みだ。選手個々の潜在能力は高いだけに、優勝候補の筆頭に挙げてもいいであろう。とはいえ、ベスト4までの道のりとして2回戦では瑞浪麗澤益田清風の勝者が待ち構えている。さらには、臼井悠真投手の評判がいい西濃地区2位の大垣西や、岐阜地区6位でノーシードではあるが市岐阜商などもいる。

 準決勝で中京学院大中京と県岐阜商と当れば、注目のカードとなりそうだ。

 夏の代表校大垣日大は予選免除でいきなりの登場となるが、初戦の斐太をクリアすると東濃実土岐商の勝者との対戦となり、これが最初のヤマか。これに、美濃加茂関商工の勝者がぶつかりそうだ。美濃加茂は中濃飛騨地区では帝京大可児を下して1位となっているだけに、実力はあるはずだ。

 注目されるのは岐阜第一だ。京都の福知山成美を何度か甲子園へ導いた田所孝二監督が就任して3年目。チームの意識改革も進んできて、夏はベスト4に進出。新チームも岐阜地区2位となり、確実にチーム力は上がっている。山本大輔君、堀壱成君、副島誠巴君、大橋優斗君ら経験が豊富な選手が多いだけに、競った戦いになれば力を示すであろう。

 岐阜第一の対抗となりそうなのは海津明誠だ。海津と海津北が統合して14年目だが、継承する歴史としては98年目となる伝統校でもある。地域密着型の公立校として地元の期待も高い。

(文=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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