試合レポート

西条vs大洲

2018.07.19

投打に進化の「ニュー西条」、大洲の健闘を退ける!

 

 4月より松山北・河野 健介監督が就任した第4シード・西条。新体制後初陣で、どのようなパフォーマンスが出せるかかが、戦前の注目点であった。

 

 

 はたして試合が始まると、彼らは春とはひと味もふた味も異なる「ニュー西条」で魅せた。絶対的エースの清木 克洋(3年・177センチ75キロ・左投左打・新居浜市立大生院中出身)は中盤に2失点したものの、6回を投げて5安打・2四死球で10奪三振。元・日本体育大学生コーチで西条時代は最速146キロをマークしドラフト候補にもあげられた小川 慶也コーチの影響か、フォームに躍動感、ストレートの質・球速も見た目で解るほど増した。

 
 
 

 打線も春からは一変。控えから4番に大抜擢された田中 颯人(3年・右翼手・171センチ74キロ・右投右打・西条少年野球団<現:西条ボーイズ>出身)が、1回表一死一・三塁からの先制左前打を含む4打数2安打3打点で存在感を示せば、春まではベンチ入りも叶わなかった大石 凌(2年・左翼手・162センチ55キロ・右投左打・新居浜リトルシニア出身)も、リードオフマンとして5打数3安打2打点2盗塁。今後の活躍が大いに期待できる活躍であった。

 

 

 ただ、大洲も健闘した。5回裏に1点を返すと、6回裏も一死一・二塁から4番・谷田 祐翔(3年主将・投手兼一塁手・178センチ85キロ・右投右打・愛媛ボーイズ出身)の右二塁打で1点。4回まで完全に封じられながらも攻略の糸口を探り、結果につなげた彼らの洞察力は高く評価できる。今は日々生きることに懸命なことが多いかもしれないが、今後の人生にこの試合をぜひ活かしてほしいと願う。

 

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.11

名門・東海大相模の進路紹介!プロ注目打者は東洋大、エースは中央大で早くもリーグ戦に出場!

2024.05.11

【2024年最新版 スーパー中学生リスト】 関東地区の強豪校注目の遊撃手、高校スカウト殺到の大型左腕、中村剛也の長男など38人をピックアップ

2024.05.11

シニア日本代表が発表!選抜大会準優勝の主力打者、ベスト4の主将、優秀選手などが選出!

2024.05.11

【新潟】プロ注目右腕の帝京長岡・茨木が完封、日本文理とともに決勝進出<春季県大会>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>