滋賀学園vs草津東
宮城の好投で滋賀学園が完勝
好投を見せた宮城滝人(滋賀学園)
昨春の甲子園に出場した滋賀学園が草津東を破り、8強進出を決めた。
滋賀学園は1回裏、1番の比嘉天 佑(2年)が二塁打で出塁すると、続く筧天河(2年)の犠打で三塁に進む。さらに3番・狩野 祐人(3年)の二塁ゴロで比嘉天が生還し、幸先よく1点を先制した。
滋賀学園の先発は徳里 修斗(3年)は安定した投球で草津東に得点を許さない。4回まで無失点に抑えていたが、5回からエースの宮城 滝人(3年)を投入。「真っすぐを狙われている」と感じていた宮城は曲がりの大きいスライダーなど変化球を中心に組み立て、草津東打線を翻弄する。
打線は右横手投げの草津東のエース・橋本 大樹(3年)を打ちあぐねていたが、5回に比嘉天の適時打で1点を追加。1点差にされた直後の6回裏には6番・山本 峻平(3年)、8番・酒井凌也(2年)、9番・宮城に適時打が飛び出し、3点を奪って流れを再び引き寄せた。
宮城は6回に暴投で1点を失ったが、5回を投げて6奪三振、被安打0の好投。卒業後はプロ入りを志望している右腕が好投を見せた。
滋賀学園は打線も13安打と好調。山口達也監督は「昨年の秋から力が付いてきた。スピードや体力が上がっている」と選手の成長に手応えを感じていた。今年のセンバツは滋賀県から3校が出場した一方で滋賀学園は3年ぶりに出場を逃している。夏にリベンジするためにもこの春は力のあるところをアピールしたい。
(取材・写真=馬場 遼)