Interview

鹿児島ナンバーワン左腕・松本晴(樟南)が抱くエース像

2018.05.03

 

 今年の鹿児島県を代表する左腕として注目される樟南松本晴投手。左スリークォーターから最速143キロのストレートと125キロ前後のスライダーで勝負する。今回は松本に九州大会のピッチングを振り返っていただき、5月26日から始まるNHK旗争奪大会の意気込みを聞いた。

(取材日 4月22日 延岡学園戦 試合後の取材より)

鹿児島ナンバーワン左腕・松本晴(樟南)が抱くエース像 | 高校野球ドットコム
松本晴(樟南)

―― 延岡学園戦のピッチングを振り返っていかがでしょうか。

松本 県大会後から肩を痛めていてしばらく登板できない時期が続いて、今日が久しぶりの登板だったんです。自分の中ではストレートが走っている感じはなかったのですが、それでも空振りを奪うことができてよかったです。また、体全体で投げることを意識していて、腕が外回りにならないにならないよう意識していたのですが、だんだんスタミナがなくなって、外回りになってしまったのが反省点です。

―― スライダーの割合も多く、空振りを奪った場面が多くみられました。

松本 スライダーは自分の中ではストレートの次に自信がある球種です。

―― 松本投手のスライダーは125キロ前後を計測するほどの高速スライダーですが、いつごろマスターしたのでしょうか?

松本 スライダーは1年生の時からずっと投げていて、ストレートの球速も上がるにつれて、スライダーの切れも上がっていって、2年生の秋になって125キロ前後も出るようになり、投球の幅も広がりました。他にはカーブ、チェンジアップも投げます。

―― ちなみに最速143キロを出したそうですが、いつ頃出したのでしょうか?

松本 3年春の鹿児島実業戦です。この時はリリーフで、全力で投げていった結果、このスピードが出たと思います。

―― 昨秋から冬はどんなことをテーマにトレーニングをしてきたのでしょうか?

松本 秋が終わって、ストレートのスピード、威力もなかったので、そこをしっかりしようと思って走り込みを繰り返してきました。

―― 春の県大会のピッチングを振り返っていかがでしたか?

松本 ストレートの威力は上がりました。しかし、今日もそうだったんですけど、上体投げになっているところがあるので、そこをしっかり直していければ、さらに球速は上がると思っています。

―― 樟南はこれまで左の好投手を多く輩出していますが、松本投手にとって歴代の左投手の先輩方は憧れになっているのでしょうか?

松本 そうですね。憧れなのは2学年上の先輩である浜屋 将太(三菱日立パワーシステムズ)さんですね。切れのあるスライダーとコントロール良いまっすぐで抑える姿がかっこよくて、超えないといけない存在です。また浜屋さんの気迫がこもった投球は印象的で、自分が求めるエース像は浜屋さんだと思っています。

 まだまだ自分はそこまで近づくことができていないですが。

―― チームでは主将を務めていますが、いかがでしょうか。

松本 実は高校に入って初めて主将を務めたんですけど、最初はなかなかチームがまとまらない時期がありました。でも勝ち進むごとにチームはまとまってくれて、良い雰囲気でできています。僕は主将らしいことはできていないのですが、そこは副主将の松下航汰、中沢がうまくまとめてくれて、助かっています。

―― ではNHK旗争奪大会へ向けて意気込みをお願いします。

松本 夏前最後の大会で、チームにとっても大事な大会となります。しっかりと優勝を目指して、良い雰囲気で夏を迎えられる大会にしたいです。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

もっと見る

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.15

【北海道】駒大苫小牧がサヨナラ、旭川実、東海大札幌などが全道大会へ<春季全道大会支部予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?